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日陰ヒーローな掃除係  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第6幕

「今日の私はどうも機嫌が悪いみたいだよ。1人にしてくれ……」



 教室に入って友達である西成恵に事情を説明すると、そうとだけ言われて机に突っ伏してしまった。何だってんだ、一体……。

 クラスの他の友達に聞いてみるも、分からなかった。



 そうこうしている内に先生が来て、授業が始まった。

 うちの学校、私立戦駒学園の授業はなかなかに難しい。能力者と言うのは能力と言う面で他の人間よりも優遇されているが、昔の一時期の能力者はその能力任せで知能が疎かになっていたらしい。要するに昔の能力者は能力だけのただのバカだったらしい。それ故に知能的な犯罪者に使われるケースが多く、それ故に能力者を優遇するうちの学校はそう言った事が起きないように今では知識も問われる時代になっているのだそうだ。



「では、次。天霧さん、この問題を解いてみてください」



 だから、能力者ではない僕は問題を解かなくて良いのである……と言う訳には行かないらしく、僕は先生の出された問題を解くのに苦労した。西成がこっそりと答えを教えてくれたから良かったものの、解けなかったらどうなっていた事か。



 そうしてどうにか難易度の高い授業を乗り越えて、昼休み。僕は机に突っ伏していた。



「何を寝てるんだい、日暈? もうお昼だよ、食べないかい?」



「……疲れたんだよ、授業の難易度が難しくてな。と言うか、授業内容に着いていけてるのが凄いんだが」



 僕がそう言うと、「だよなー」と友人の1人、山田良太(やまだりょうた)はそう言った。山田良太は友人の1人であり、眼鏡をかけた金髪のオールバックの男性。何故か眼鏡をかけているのにも関わらず知的なイメージよりもエセみたいなイメージが強い友人である。良太は僕の言葉に頷きつつ、恵の顔を見る。



「めぐみん、世界にはめぐみんみたいに頭が良い奴ばかりじゃないの。だから、日暈の気持ちも忘れないであげようよ、めぐみん」



「良太に言われなくても分かってるさ。そ、それに私が頭が良いのはいざと言う時に日暈に教えるためだよ」



「へぇ……。なるほど~。ふ~ん」



 そう言って深みのある笑みをする良太に、嫌な顔をする恵。いつも思うのだが、この2人は仲が良いなぁ。



「じゃあ、妹と幼馴染と昼食を取りに行こうか」



 我が妹と幼馴染は同じ1年生なのだが、クラスが別なのである。それに対してうちの妹と幼馴染は「友達の恵さんは良くてどうして私達とは一緒にお弁当を食べないの!」と言われてしまっている。故にこうして昼食くらいは一緒に取ろうと言う事になっている。勿論、いつもならば良太と恵も一緒に食べに行くのだが……。



「ごめん。今日は良太と日暈も昼食は別に取ってくれないか? 携帯で2人と話がしたいと言っていてね」



 と、恵がそう言った。



「そうか。じゃあ、姉とでも食おうかな」



「おいおい、日暈。そろそろ家族や幼馴染以外とも食っといた方が良いと思うぜ。俺達以外の友達を作った方が、さ」



「そう、だね……」



 改めて自分の交友関係の狭さを思い知った僕は、良太の言葉を胸に受けつつ、昼食を取りに向かった。にしても、恵はうちの妹と幼馴染となんの話をするのだろうか?

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