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日陰ヒーローな掃除係  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第5幕

 久しぶりの投稿ですが、読んでもらえるとありがたいです。今回は主人公の友達、悪の総統の視点です。

 悪の組織、【デビル・スナイパー】の総統である能力者、西成恵(にしなりめぐみ)はむかついていた。彼女の友人である天霧日暈が指定の時刻になっても、教室にやって来ないからである。彼女の友人、天霧日暈はいつも彼の幼馴染と家族が起こしたとされる、ヒーロー業務の汚れの掃除を行っている。



「どうでも良い事なのに、毎度良くやるよ」



 と、私は溜め息を吐きながらそう言う。勿論、どちらが良くやっているのかと言われれば、ヒーローである彼の幼馴染や家族に対してではなくて、彼自身の事だけれでも。



「……全く。彼も見捨てて、私の事さえ見ていれば良いのに」



 はぁ、ともう1度溜め息を吐く恵。そんな恵の周りには多くの男共(くそ)がこっちを見つめていた。彼以外の男なんかに見られても面倒なだけだ。この世に必要なのは自分の部下と彼だけで良いと思ってるくらいなのに。



「面倒ですね。仕方ない」



 私はそう言いつつ、指をパッチンと鳴らす。パッチンと鳴らす事によって、周りに居た男達が男も無く倒れだした。その光景を見て、周りで見ていたクラスメイトが「またいつものか……」と納得したみたいである。

 これが私の能力であり、悪の総統の立場になるきっかけとなった能力である。一応の能力としては、政府に対して【嗜虐趣味の加重サドスティック・ヘビー】と言う名前が付けられた能力だ。能力としては、重力系の能力の発展とでも言っておこう。正直、説明するのもだるい。



「はぁ……」



 私はいつものように重力攻撃を受けて嬉しそうにしている取り巻き達を見つつ、彼が来るのを待った。彼が来るのだったら、恐らくいつものように、



「おいおい……。またいつもの恵の能力か?」



 と、彼のいつもの呆れたような声が聞こえて来る。その声が聞きたかった私にとっては本当に嬉しいが、彼にその事を悟られてはいけないと言う想いから、いつものように



「おやおや? 今日も遅かったね」



 と、いつものように上から目線になってしまう。本当は、彼に甘えた喋り方をしたいのだが、仕方ない。最初の出会いからこのようなやり取りをしてしまったので、いまさら変えられないのである。もし過去の自分と会ったら殴って置こうと思う自分を抑えつつ、私はいつものように彼に話しかける。



「それで? 今日の汚れは、こんなに時間がかかるほど凄まじかったのかい? いつもながら、君の知り合いは血の気が多くて困るよ。私を除いてね」



 と、奴らには無い武器、女としての魅力を感じさせる豊満な胸を腕で強調しながら、そう聞く。それに対して彼はいつものように女として扱っていないいつもの態度で言葉を発した。



「いや、今日もいつもくらいの汚れだったよ。まぁ、ヒーローだからある程度町が汚れる事になるのは仕方ないだろう。お前のような悪の組織との対決で、な」



「失敬だな。うちの組織の作戦は、他の悪の組織と違って長大かつ、迷惑をかけにくい賢い者のする悪の作戦だと言うのに」



「単純に無駄なばれにくさを優先した、頭の悪そうな作戦だったじゃないか。この前の、二酸化炭素を出して地球温暖化を進めると言う作戦、どんだけ長めの設計だよ?」



 「覚えてくれたんだ……」と言う事に、私は嬉しくなる。私達の組織の作戦は彼の言う通り、成功するかどうかも怪しくなるような非常に遠回し的な作戦である。だから、世間も取り上げるのは他の悪の組織よりも少ないし、覚えてくれるの少ない。そんな私達の作戦を、彼が覚えてくれているのは本当に嬉しい限りである。思わず涙も出そうになるが、悪の総統としてそれは許せない。

 だから、いつものように彼の悪友としての態度を取って、彼に話しかける。



「あれはうちの幹部の作戦でね。うちの作戦は気付かれず、そして出来る限りヒーローと戦わずに、だよ。君の幼馴染や家族とかは戦いたくない。彼らは普通に強いからね」



「止めてくれよ。幼馴染か家族と友達の喧嘩とか、あまり見られた物じゃないしな」



「はいはい。ありがたく受けて置くよ、その忠告はさ。で、本当に遅刻した理由はなんなの?」



 私がそうしつこく聞くと、「別に学校に遅刻はしてないだろうが……」と言いつつ、彼は答えてくれた。

 彼がどうして遅れたのか、そして



「女と……学校に……来た……」



「あぁ、そうだが。どうした、恵?」



 その後の会話は、私は良く覚えていない。

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