孫から祖母へのおねだり
第21話です!
とうとう離宮編終了です。
今回短くてすみません。
とうとう玻優が離宮を離れる日になってしまった。祖母になんとなく王宮に戻ることを仄めかしても、祖母はのらりくらりと、はぐらかされるだけだった。別に玻優自身はこのままでも一向に構わないが、また夢に悩まされるのはごめんだし、エントも味方につけろとか言ってたから玻優は焦っている。なので、最後に玻優は駄目元でお願いするしないと思っていた。
「アルシェラーサ。もう帰るのですって?」
「はい。お祖母様。」
「そう。また暇を見つけたら遊びに来てちょうだいね?だってここは暇なんだもの。」
マルグリットは艶やかに微笑み、言う。玻優は覚悟を決めた。
「お祖母様。私と一緒に王宮に来てくださいませんか?」
玻優が真っ直ぐに、マルグリットを見つめて聞いた。マルグリットは驚いたように、目を丸くする。
「あのね、私はあのつまらない王宮に戻る気はないの。」
「これからは面白くなるかもしれないですよ?」
玻優はいたずらめいた表情を浮かべる。
「アルシェラーサ。貴方。」
『お母様の人生、面白くしてみせますね!』
と言ってくれた娘の血を引く孫。やはり二人は似ているらしい。
「えーと、不肖の孫からお祖母様への初めてのおねだりなんですが、聞いていただけませんか?」
「ふっ。おほほほっ。...可愛い孫娘からのお願いなら、聞かないわけにはいきませんね。王宮に戻ります。陛下にもそのようにお伝えを。」
マルグリットはおかしそうに笑いながら言う。その様子をオスカーも三人の側近も目を丸くして見ていた。ルースだけは面白そうに見ていたが。それからマルグリットは玻優の頬に軽くキスをした。
「おまじないよ。貴女にシエラーナからの祝福がありますようにと。」
帰り道の馬車の中。
「玻優。よく頑張ったな。父上も喜ばれるだろう。そして、宮廷の連中にお前の力を示す材料もできたしな。」
ゼノはそう言って褒めた。
「それならよかったです。」
「この国では何かあるごとに頬とか手とかにキスをするんだ。軽くな。だから、あまりびっくりするなよ。お前の生まれた国にはない風習だろうが。...そうだ、よかったらこれから俺の家に寄ってくれないか。渡したいものがあるんだ。」
ゼノは風習を教えてくれたあとに提案した。
「問題ないなら構いませんが。」
「なら決まりだな。側近達は先に帰しておく。帰りはまた送ってやるよ。」
ゼノはそう言うとそうやって手配し始めた。
第21話いかがだったでしょうか?
あまりにも短くしすぎたので
お詫びに活動報告のところに小話あげるかもしれません。
よろしければそちらもご覧くださいね。




