紅咲椛は可愛いものが好き5
私、紅咲椛は雛人高校に通う可愛いものが好きなだけの女子高生!
入学初日から倒れたヒロインを華麗に助け、華々しい高校デビューを果たしたところなの!
え?美少女の体に興奮して鼻血出して床に倒れてただろうって?
HAHAHA!知らんなぁ!!
「おはよ、蒼海さん。」
「おはよ!もみじちゃん。」
うーん、今日も天使…癒される。一体どうすればこんな生命体が誕生するのだろうか。
前世で最低3回は世界を救ったのかな?だとしたらロールはきっと回復キャラだ。
戦場のナイチンゲールとして敵味方関係なく癒していたに違いない。
なんて妄想を膨らませてるときに突如としてその小動物は姿を現した。
「初日からえらいこっちゃでしたなぁ、お二人さん。」
―なんだこの可愛い小動物は…っ!
明るい水色の長すぎない髪と瞳、魚のヘアピン、身長は150cmあるかないかくらいの小柄な小動物。
―――――――最高かよ、この高校!!美少女が多すぎるぜ!!!
思わず抱きしめて頭を撫でまわしたくなっちまうなぁ。
キスでもするかいお嬢さん?私はいつでも大歓迎だぜ?
他所じゃ挨拶代わりにキスする所だってあるんだ、何も不思議ではないだろう?
おっと、蒼海さんが何か言いたげだ。
「ええと…。」
「うなぎだよー!爽乃うなぎ〜!」
うなぎちゃん、なんて美味しそうな名前だじゅるり。
今ここで食ってしまおうかへへへ。
「うなぎちゃん…なんだか美味しそうな名前!」
「へへへ、あたしの肉は高くつきますぜお嬢ちゃん。」
蒼海さんも私と同じ気持ちだったとは。
やっぱり運命なんだよ、私たち。結婚するしかない。
「でもほんとにビックリしたよ〜、ゆうかちん急に倒れたからさぁ。」
「お騒がせしました…。」
「でも何ともなさそうでなによりじゃよ。」
爽乃さんはコミュニケーション能力が高そうだな。
いきなりゆうかちん呼びと人懐っこいかんじがモロに出ている。
口調が定まっていないのもそういうキャラなんだと受け入れられる。
「でも保健室に行ったあとも大変だったんだよ〜!もみじちゃんが鼻血出して倒れちゃってさ〜。」
「蒼海さん!?」
なんてことを言うんだ!言わなくてもいいじゃん!
いい感じに話がまとまって終わる流れだったじゃん!?
「ほっほ〜ぅ、鼻血とな」
!!?
なんだ、爽乃さんがジト目で私を見てくる!
やだ!えっち!小悪魔!でもそんな表情も素敵!
もっと見て!!
「な、なにかな…?」
「さてはもみじどの、ゆうか姫の身体に興奮してたな?」
「えぇ!?」
「そそそそそそそそんなわけないじゃないか!」
まままままさか!!?ソンナコトナイヨ!!
ほらあまりの発言に蒼海さんも驚いてるじゃないか!
なんだ、実は見られていたのか!?
もしそうなら是が非でも口封じをしなければいけない!いっそ私の口で塞いじまうか?
いかん!心臓が破裂する勢いだ!深呼吸をするんだ!
ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。
全然ダメだ!
「だってゆうか姫は大変魅力的な身体をしてますからな〜。」
「ほぇ!?な、なに?!」
むにむに
こ、こやつ!!??
蒼海さんの胸を、揉みしだいてやがる!!?!?!!?
私ですら人差し指で突く程度に我慢したというのにあろうことか鷲掴みだと!??!?!
くぅ〜!羨ましいぜこんちくしょう!!!!
勢いで私も触っちまうか…???
いやいかんいかん、冷静になれ紅咲椛。
私はクールビューティな女、目の前の爆弾にだって動じたりしない!!!
「う、うなぎちゃん…やっ…やめ」
「んんぅ〜?もっと激しいのがお好みかなぁ?」
「ひゃわぁ!?」
んんっ!!?!!?
おっぱいが変形していく!!!
やめるんだ爽乃さん!それがどれだけの危険物かわかっているのか!!?
この地一体(の私の意識)を吹き飛ばす物体だぞ!?
私の鼻血の原因だぞ!??
ああ畜生!私も触りたくなっちまう!!こんなのっ!生殺しだ!!
早く終わってくれ…っ!!!
「ぅぅ…」
「だ、だいじょうぶ?蒼海さん…?」
「な、なんとか…。」
「いや~、最高の揉み心地でしたな。」
やっと解放された…。寝取られってこんな気持ちなのかな…。
今の私は血涙を流し、歯ぐきから血が出てるかもしれない。
こぶしを強く握りすぎて爪が手のひらに食い込んで血が出てるかもしれない。
もはや貧血だ。
いや血は一滴も出てないけど…。
「ひどいよぉ、うなぎちゃん…。」
「めんごめんご、なにせあたしにはついてないものでして。」
と、爽乃さんは自身の胸の前で腕を振り胸なしアピールをする。
なんという絶壁…。私は気にしないぜ爽乃さん。
絶壁には絶壁の良さがあるのさ。
欲を言えば胸が無いことに恥じらいを持って頬を赤らめて欲しいところだが、まあいいさ、そこら辺はおいおい教育すれば。
お昼休み
「お二人さーん!お昼一緒に食べましょうや!」
「うん!もみじちゃんもいいよね?」
「ああ、かまわないよ。」
お昼休みの食事の時間。
私と蒼海さんが学食でメニューを選んでいたら爽乃さんに声をかけられた。
おや?爽乃さんのとなりに人影が…確か同じクラスの…。
「のばなちゃんもいいよね?」
「はい、お邪魔させていただきます。」
菜花吞華さん。
菜の花のような明るい髪色で髪は長め、雰囲気はほわほわおっとりしている。
いわゆる天然っぽい感じだ。
――――――――ええやん。
こういうほわほわした子ってさ、だいたい鈍感なんだけどふとした瞬間に「私、とんでもないことしちゃった!?」って慌てふためいて頬を赤らめる瞬間が一番クルんだよね。
徹底的に頬を赤らめさせてやりたい。
そしておっぱいは蒼海さんに負けず劣らず…と。
「4人で食べよ!にぎやかでいいね~♪」
蒼海さんがご機嫌でなにより。
さて、メニューは何にしようかな――。
「メニューが多すぎて悩んでしもうたわ~。」
「ほんと、和洋中選びたい放題だったね~。」
爽乃さんがかつ丼、菜花さんは冷たいお蕎麦。
「蒼海さんずっといったりきたりしてたよね。」
「ふぇ!?いや、それはその…全部おいしそうで目移りしちゃってなかなか決まらなくて…。」
「お、ゆうかちんさては食いしん坊なのか?」
「違うもん!」
「ふふふ。」
蒼海さんはオムライス、私はエビチリ。
メニューも決まったので4人テーブルに腰掛ける。
しかし学食ってすごいな、どこもこんなに充実してるものなのだろうか?
「「「「いただきます!」」」」
「そうそう、今日ってのばなちゃんの誕生日なんだって!」
「えぇ!そうなの??」
「おめでとう、菜花さん。」
「ふふふ〜、ありがとうもみじちゃん!」
なんと、菜花さんは今日が誕生日なのか。
一足先に16歳、ひとつ上のお姉ちゃんというわけか。
菜花さんがお姉ちゃん…。
きっと嫌なことがあるたびにヨシヨシして貰えるんだろうな!
「大丈夫?おっぱいもむ?」って聞いて全力で励まして貰えるんだろうなぁ!!
紅咲椛、妹に立候補させていただきます。
「私誕生日が早いから、入学したてだと当日祝って貰えないんだけど、偶然うなぎちゃんがお誕生日を聞いてくれて。」
「ふっふーん、私のお誕生日センサーがビンビンに反応していたからね。」
「ふふっ、うなぎちゃんありがとう〜!すっごい嬉しかった!」
「のばなちゃんおめでとー!」
「ゆうかちゃんもありがとう〜!」
なんて微笑ましい光景…これだけでご飯が進む。
エビチリなんかよりよっぽど栄養豊富で私の心と身体が満たされていく。
「ということで!土日にお誕生日パーティー兼パジャマパーティーをやろうぞ!!」
お誕生日パーティー兼パジャマパーティー!?
ということは、お泊まり!!?乗るしかねえ、このビッグウェーブに…!!
「私は賛成。」
「いいねー!私ケーキ作るよ♪」
「えぇ〜、みんないいの〜?」
「もちのろん!!それじゃ決まりですな。」
おいおいおい、いいのかい?私と1つ屋根の下で過ごしちまってよぉ!
私を誘惑してるよなぁ確実になぁ!!
ふふ、ふふへ…。
楽しい夜になりそうだなぁ…ひひ。




