優等生様、ただいま故障中。①
「はい、次は…佐藤か。今回も素晴らしいな、
次回も期待するぞ」
「ありがとうございます、次回も頑張ります。」
「また佐藤が学年トップかー、もうこれで何回連続だー?」
「丁度20回じゃね?やべーよなぁー。」
「貴方たちも努力すればこのくらい出来るわ。」
「そのど・り・ょ・くができねーんだっつうのー!」
「口が悪い。」
「ヘイヘイわかりましたよ、優等生様ー。」
♪キーンコーン… 「起立、礼。」
「なあ、優翔。」
「ん?」
「優等生様居んじゃん?」
「優等生様?…ああー結月のことか。結月がなに?」
「それだよ、それ。」
「?それって何が?」
「何でお前は結月っつうの?」
「?それがアイツの名前だから。普通じゃね?
じゃあ他になんて呼ぶんだよ?」
「皆、優等生様って言うじゃねーか。」
「うーん?それがわかんないんだよねー」
「は?なにが?アイツは優等生中の優等生だろ。」
「そうかなー?俺はそうじゃないと思うけど?案外ね。」
「?お前の方がよっぽどわかんねーんだけど。」
「まあ、いつか分かるんじゃない?」
?マジで優翔の言ってることがわかんねぇ。
アイツほどの優等生がそうでもないって?ほんと、笑えるぜ。
今じゃ、結月って呼んでる奴は優翔以外誰もいないってのに。
ー俺は考えもしてなかったんだ。優等生の裏の顔なんて… ー