20 家族
夕食や、昼間の重箱などの洗い物をしている理恵と茜、ヴィスカと星魔は2階でもう寝ている時刻だろう。
「お母さんの作ったお弁当どれも美味しかった!」
「頑張って作った甲斐があったわ」
「でも食費とか大丈夫だったの?」
大量の食材を調達しようとすればそれだけの対価が必要になる、それはこの世の理だ、それを案じる茜。
その時、洗面台の方で小さな物音がしたことを2人は気付けないでいた。
「全然大丈夫よ! 知り合いの農家さんに安く譲って貰ったり、形の悪いのを多く買うから安くして貰ったりごねにごねまくり倒したわ!」
「あ、あははは」
理恵の発言に乾いた笑いを返す。
「でも、大丈夫かしらヴィスカちゃん? ここ最近色々と思い詰めた顔をしているみたいだけど」
「そう? そんなこと・・・あるか・・・」
「心配だわ」
「私もなるべく何かあったら手助けするようにはしてるけど、クラスが違うし、いつもそばに居られるってわけじゃないから」
「そうねそこは星ちゃんを信じましょ」
「それが一番心配なんだけど」
「ヴィスカちゃんも時が来れば心を開いてくれるわきっと、それまで待ちましょう、私たちにできることはそれぐらいだわ」
◇◇◇
目を覚ますとそこは見覚えのある。いやもう見慣れた光景が広がっていた、自己主張と辞書を引けば茜様の部屋と書いてありそうな、少しピンクで可愛らしいこの部屋にいつもなら横でまだ寝ている茜様の姿がどこにも見当たらない、時計の見かたはこの前理恵さんに教えてもらったばかりなのだが・・・!?
いつもよりも2時間遅い! ベットから起き上がろうとすると、あれ? 身体がおかしい? まるで鉛を背負わされているような、思うように動けないそんな気がする・・・
気のせいだろう、きっと寝坊したという焦りからくる疲労感だ。
あまり時間がないけど、このぼさぼさの頭じゃ流石に学校には行けないし・・・制服にももう着替えておかなきゃ。
早くいかないと王子が待ちくたびれているかもしれない。
「おはようございます」
「おはようヴィスカちゃんごめんなさいねバタバタしてて、今晩礼君と雅美ちゃんの婚約パーティーがあって下準備で忙しくて、昼からは美優ちゃんが手伝いに来てくれるらしいんだけど」
「あ、あの王子は」
さっきから見渡しても王子の姿はどこにも見当たらない、壁を隔ててはいるが、洗面所や、トイレにも人の気配は全く感じられない。
「星ちゃんは茜と一緒に生徒会の手伝いがあるとかで朝一緒に出掛けて行ったわよ、ヴィスカちゃんも一緒に連れて行こうか茜が悩んでたみたいだけど、寝かせておいてあげようって、門の前にいつもの時間になったら優子ちゃんが迎えに来てくれるっていうから時間になったら行ってあげて」
そこまで言うと何か聞きなれない音が鳴りだして理恵さんは長方形の物体を耳に当てなにか話していた、けれどなぜかぼーっとした頭はその言葉を聞き取れはしなかった。
優子様を待たせてはいけないと思い、いつもの時間より早く出たもののそこにはもう優子様はいて。
「おはよ」
「おはようございます」
「今日ちょっと元気ない?」
いつも通りにあいさつしたはずなのに、なぜかそんなことを言われた、元気ですよ! と声を張り上げるもなぜか優子様は私のおでこに自分のおでこを当ててきた。
「ちょっと熱があるんじゃない?」
「そんなことはございません!」
「でも顔赤いよ?」
「優子様を待たせまいと少し急いできたのでそのせいですよ」
「そう? ならいいけど無理しないでね」
無理などしていない、と思う・・・この世界にきてもう一週間、こちらの世界にもだいぶ慣れたはずだ。みんなと同じように箸を使い、ルーン・バスターにはいまだ後れを取っているが必ずいつか仕返しをしてやるし、小人が守る信号とやらもしっかりと見て渡るようにしている、茜様の服を台無しにしたことが知られた時には、家を追い出されるかとも思ったが、もう着古したものであったらしくそんなことはどうでもいいと言わんばかりにファッションショー? なるものを開催し、長方形の小さな板越しになにやら手をこうしてだ、顎を引いてだの多くの注文をいただくこともあったし、私もガラス? とやらでできた扉を呪文なしで開けられるようにまで成長したし、家にいる魔物の飼いならしには大体成功したと言っても過言ではない、皆自分がやりたくてやったことなのだ。
そうこう考えていると坂の上にある学校が見えてきた、いつもこれほど遠かっただろうか? なぜか坂を上る脚は重く、思うように進まない・・・何かがおかしい、王子と居るときはこんなことはなかったはずなのに。
「ヴィスカちゃん、大丈夫辛くない?」
「な、何を言ってるのですか優子様これくらい、い、いつも・・・」
「ヴィスカちゃん!!!」
◇◇◇
夢を見ている、お父様やお母様、ウトカが一緒に食事をしている。
アドラが机の側で食事の様子を見ては水を注いだりお世話をしてくれている。
なんて懐かしい風景なのだろうか、今はもうこの風景を懐かしむくらいにはこちらの世界に浸ってしまっているのか・・・それが私にとって良いことか悪いことなのかは不明瞭で、雑然としないのだが。
最近思い始めたのは私はこの世界に必要とされているのだろうかということだ。
何をやっても失敗してしまい、迷惑をかけるばかりだ、本来なら役に立たねばならないのに、何故かいつも悪い方へ悪い方へと、世界は自転していく。
私が踵を返そうともそれは公転により覆されてしまう。
私はこの世界に必要とされていないのだ。
異世界から来た私をまるで異分子かの如く嘲笑う。
ああ、こんなことなら神を信じていればよかった、私が何をしたというのだやっと手に入れた家族からも離され私は・・・私は・・・
目を覚ませば先程と同じ風景、ああ、これも夢か・・・
けれど体を起こせばそこには理恵さん、茜様、王子がいてこちらを伺っていた。
「ヴィスカちゃん! 起きたのね! よかった!」
茜様が突然抱きしめてきた力いっぱいに込められたその優しさにこれは夢ではないと思い知らされた。
「ごめんなさい、痛かった?」
「あ、いえ・・・私は一体何故またこの場で寝ていたのでしょうか?」
「朝ヴィスカが倒れたと血相変えて優子が生徒会室まで来てな保健室まで運ばれたのだ覚えてないか?」
「そ、そうだったのですか・・・す、すみませんご迷惑をおかけして」
「迷惑なんかじゃないわよ、朝バタバタしていて気付いてあげられなかった私達が悪いのごめんなさい」
「ヴィスカちゃんが朝起きていない時点でおかしいと思うべきだったわ、たまにはこういう時もあるかって、見過ごしちゃった、ごめんなさい」
「俺ももっと気を付けるべきだった・・・」
「違う! 違います! 全て私が悪いのです! 自分の体調管理もできずに、皆様にご迷惑をおかけして、何と謝ればいいのか」
召王家の3人に一度に謝られた、違うこれは違うのだ、全ては自己管理の甘さからでた体調不良で、悪いのは私だ。
そう思っていると突然温もりが私を包み込んだ。
その温もりから声が聞こえる。
「違くないわよ、もっとヴィスカちゃんをきにかけてあげるべきだったわしっかりしていたし、弱さを微塵も感じられなかったから、安心していたの。でもそれは取り繕っていた、ただの仮面だったのかもしれないわね、いい? よく聞いて。血が繋がっていなくても、もうヴィスカちゃんは私達召王家の家族同然なの、だから甘えたい時に甘えて困ったことや、してもらいたいことがあったら言ってくれればいいの、できる範囲で手伝うから。だからもっと私達を頼って」
そう言いながら理恵さんは私の頭を優しく優しく、撫でてくれた、あの日のことを思い出す、初めてアリーシャ家に訪れたあの日のことをチア様も理恵さんと同じようにまるで我が子のように、頭をなでてくれていた、母親と言うものはみな誰しもがこうなのだろうか?そんなことを考えているとふと口が緩んでいた、言ってはいけないその言葉を。
「1つ我儘を言っても良いですか?」
「ええ」
女神にも似たその声と言葉は私の全てを吐き出させていた本当は口にしちゃいけない、そう思って心の奥底の箱に鍵をかけてしまっていたその言葉を。
「家族に、父上、母上、ウトカ、アドラ、メイドの皆に会いたいです」
瞳から溢れる液体を邪魔と思いながらも止めることが出来なかった、どうすれば止まるのかその過程をまだこの世界。いや向こうの世界でも知り得ない。
この感情を導くためにこの世界に来たのだとすればやはり神など信仰しなくてよかったと思う、こんなにも切なくてやるせない感情はもううんざりだ、自分の使命も忘れ、無様に醜く泣きじゃくる私は本当の自分ではない、そう信じたかった。
「お腹空かない?」
「はい」
「はいじゃなくて、うんで良いわ私達はもう家族なんだから・・・」
「う、うん」
「まぁ強制はしないわ、言いやすい方で、ね?」
ぎこちなさを消すようにそう言ってくれた理恵さんに感謝しながら、我儘を言ったことをまた後悔した。
◇◇◇
人間というものは何故こうも愚かなのだろうか、偽りの家族に何の意味があるのか私には決して分かることのない世界の果てより遠い真理。けれど今はそれでも良いのだとも思わせる、世界の果てなど真の理などないのかも知れない。
自分達で開拓し自分達で築き上げていく、そんな世界があっても良いのだと、これから私も作っていけるのだろうかと、少し不安に思っているとタンタンと歩く彼女がこちらへと向かってきて窓を開けて話しかけてきた。
「あら、ブードじゃない久しぶりに見たわね、どこ行ってたの?」
「私目はずっとあの森に」
「そんな近くにいたの? どうせなら家で寝れば良かったじゃない、私の部屋ならいつ来ても良いのよ?」
「向こうの世界では、外での生活が多かったものですから、室内は居心地が良くないのです」
「そう? でも寒かったりお腹が空いたらいつでも来なさいね! ママと一緒にご飯作ってあげるから! 」
「それはそれは魅力的でございますな、機会があれば是非とも」
「そうだ! これから家族の親睦会があるの! ブードも顔出しなさいよね!」
「いえ、私目はご遠慮させて頂きましょう、家族水入らずという言葉があるようですし」
「何言ってるの? ブードはもう立派なうちの家族じゃない!」
「ふふっ。っと失礼。ならば顔を出さなければ茜様に後でどんな仕打ちを受けるかわかりませんな、顔を出すことにいたしましょう」
「絶対よ?」
「ええ、ではまた後ほど」
ブードはベランダの手すりから飛び立った。
家族・・・か、あのお方も昔そんなこと言ってらした行き場のない私を誰よりも澄んだ瞳で、あの方は・・・あの方は・・・
◇◇◇
「おめでとう!」
クラッカーと共に告げられたその声は、礼一と雅美を祝福するものだった。
「とうとう結婚したのね良かった、礼一君がいつまで経っても嫁に迎えに来ないから私から貰ってくださいって、雅美の代わりに言いに行くとこだったのよ?」
「すみません美優・・・あ、いやお義母さん」
「きゃー! 聞いた貴方! お義母さんですって! お義母さん! とうとう呼んでもらえる日が来たのよ!」
「母さん誰よりもはしゃいでどうするの、今日の主役は姉さんと礼一義兄さんでしょ」
「あら。そうね、ごめんなさい」
美人親子と言われれば誰も否を唱えないだろう、仕道美優とその娘の優子が荒ぶる母をいなす、そんな構図だ。
「まぁなんにせよおめでとう2人とも私もまだかまだかと焦ったものだがとうとう貰ってくれたね、義父として感謝するよありがとうお幸せにそしてこれからもよろしく」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「堅い堅すぎーもっと祝いの場なんだからパーッといきましょうパーッと!」
「姉さんが軽すぎるだけなのよ」
「そうかな?」
「そうよ」
こちらもまた、父の発言に対してケチをつける姉にケチをつける妹の図。
「まぁまぁ、それはさておき、茜姉、僕たちはいつ結婚しようか?」
「いや修也とは結婚しないし」
「え・・・えぇ!?」
「しかも修也あんたまだ結婚できる年齢じゃないでしょ?」
「そ、そんな・・・あ、2人ともおめでとう」
そしてまたまた弟の求婚にド正論パンチで返す妹の図。
「突っ込みの需要が高すぎる・・・いつものことだがよくもまぁ捌きれるな」
「本当に捌いてやりたいぐらいよ、誰かが止めないとこの3人は銀河の果てまで行っちゃうんだもん」
「銀河!? そ、そんなに遠くまで・・・」
「物の例えよ例え。」
「な、なるほど、しかし仕道家の皆様は本当に仲がよろしいのですね」
「「「そうでしょ」」」
「全然」
「あはは」
優子の例えに過剰に反応するヴィスカが思ったことをそのまま口にすると陽気な3人美優、雅美、修也は同意するのだが、優子は否定し、雅也に至っては愛想笑い、そして5人は仲良く? 抱きしめあっていた。
「まぁなんにせよ結婚おめでとう礼一、雅美」
「ありがとう」 「ありがとうございます」
襟を正し、黒臣にはおしとやかに対応する雅美。
「雅美ちゃんおめでとう! これから母義娘になるのよ、やったー!」
「理恵さん私も嬉しい!」
理恵と雅美は熱いハグを交わした。
「おめでとう兄さん、これから頑張ってね」
「まぁぼちぼちな」
「兄上、辛くなったらいつでも帰ってきてよいのです、我の部屋に匿いますので」
「なーんで2人はそんなおっかなびっくり祝福モードなの?」
「そりゃ雅姉と結婚するってなったら毎日がハッピーバースデーみたいなものじゃない? 兄さんの心労が気がかりなのよ」
「うんうん」
茜の発言に星魔が同意すると。
「ひっどーいこれから義姉妹になるのにー、もっと私のこと信頼してもいいじゃない」
雅美は茜と星魔に抱き着いた。
「信頼してるわ雅姉、兄さんを任せられるのは義姉さんだけだもの」
「兄上の心の中には雅姉以外が入る隙などありはしませんとも、ですよね? 兄さま」
「あ、う、うんそうだな」
礼一は雅美を見つめながら、どこか恥ずかしそうに、返事した。
「れいくーん!」
雅美は茜と星魔を抱きしめたまま、礼一までも抱きしめた。
「ささ、その辺にしてご飯食べちゃいましょ!」
バイキング形式に並べられた料理には洋食和食と色とりどりの品が並べられており、ご飯と聞いた瞬間。やはりというべきか、会話の最中にもちらちらと料理のほうへ目を向けていたヴィスカがいの一番に陣取った。
「はやっ」
「いただきます」
「いっぱい食べるのよー」
「むあい」
ご飯を口に入れながら返事をするヴィスカの機敏さに驚く茜。
その後談笑をしながら、夜は更けていった。
◇◇◇
「よいのですか? あの場にいなくて」
「ブードさんこそ、行かなくていいのですか? 先ほど茜様が探していましたよ?」
「なぁにこの場にいれば心配ご無用、茜様とは先ほどから目配せしておりますゆえ、この場にいることは把握なさっていることでしょう、今は一家団欒を他者が脅かすときではありません、ヴィスカはあの場にいるべき存在だと私は思いますが?」
「私もその一家団欒に水を差したくないだけです」
「先ほどの茜様の部屋での一件をお忘れですか? あなたも家族の一員だと言われていたではございませんか、いてしかるべきだと私は思いますが?」
2人は家の外、窓ガラスのすぐ足元にある備え付けのベンチに腰かけていた。
「それでも今は私がいるべき時ではございません、両家だけで親睦を深めあう時間を邪魔するわけにはいきません、私は召王家に仕える身なのですから、そういうブード様こそ茜様に家族と呼ばれていたではありませんか」
「はぁ、やめましょうただの堂々巡りだ、私たちはあくまでも仕える身の上、時と場合を弁えているだけのこと」
すると閉まっていた窓ガラスが開き。
「2人とも何してるの早く入ってきなさい、今から写真撮るわよ!」
召王家と仕道家に分かれ、親を最後尾に、召王家の前には雅美、仕道家の前には礼一、そして雅美の前には茜、星魔。 礼一の前には優子、修也。
そして中間を裂くようにヴィスカとその頭に乗ったブードが奇麗に写真に納まった。
◇◇◇
時を同じくして。
闇。あたり一帯を不穏な雲が覆っていた、だがそれを不思議に思うものはどこにもいない。
むしろこれが当たり前、日常の風景、物音1つしない静寂の中で一際大きく鳴り響く鎧の音、その音は森の奥から訪れ、とある屋敷の中へと入っていく、その屋敷には門番らしきものは見当たらず、屋敷の中にも人と言う人は見当たらない、なぜならば、魔物。魑魅魍魎たちが跋扈しているのだから。
そのものは家の最奥にある扉を徐に開けた
鎧を纏った魔物が入った部屋には、赤く色付いた髪を腰のあたりにまで携え、フリルのついた黒いゴスロリ風のドレスを着た少女とバトラーの服を着た青年がいた、言わずもがな2人は明らかに人のなりをしてはいなかった。
そして鎧の男は怒号ともとれる声を張り上げた。
「急報! ブカディ・アルドの生存を確認! 生存を確認!」
「うっさい!」
鎧を纏った男は今来た扉に打ち付けられた。
「お前はマンドラゴラか何かの親戚かあぁ!? 鎧の音が森の奥からガチャガチャと、何度言えばわかるんだ! この森では静かにしなさいとあれほど!」
「お嬢様 失礼ですが・・・」
「あ!? あぁ・・・」
少女は自分の発言と今の言動を見つめなおし、お淑やかに
「分かりましたか? ディッカもう少しお静かに頼みますよ?」
「は、はいわかりましたお嬢様」
ディッカと呼ばれた全身鎧姿の男は、首だけをコクコク頷かせているとその打ち付けられている手から解放された。
「それでディッカよ、その報は確かなのでしょうね?」
「はっ! 占い師マゼルダによれば、銀朱のヴィスカと共に、強い魔力に囲まれながらいるのではないかと・・・」
「なぜそのように濁されるのですか? マゼルダはそのような言い方はなさらないはずです、それにあなたもそのような曖昧な言い方は好まないはずですが?」
「それが、その魔力と言うものが規格外らしく、あの全能の目でさえ、見通すことのできない魔力なのだとか、辛うじてブカディ・アルド様の魔力を端々で捉えられる程度なのだとか」
「でかしましたディッカ」
ディッカと呼ばれた魔物は首を傾げた。
そしてお嬢様と呼ばれている少女は深呼吸をした。
「ルクスすぐにマゼルダの元へと赴き詳しい位置情報を聞いてきなさいそれとその途中の原初の龍の根城に立ち寄り、ドラゴン達を数匹連れていきそのまま向かわせるのです」
「直接私たちが赴かなくともよろしいのでしょうかお嬢様」
「アルド様のこと罠という可能性も十二分にあり得るのでことは慎重に運ばなければなりません。ことは急を要することだからこそ慎重に、姉上のお言葉ですわ」
「了解致しました、では」
そういうとルクスと呼ばれたバトラー姿の青年は、時空の歪みに飲み込まれるかの如く姿をくらました。
この辺どう表現すべきか自分でもよくわからず伝わるか正直心配




