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もふもふ

夏場の猫とスキンシップ

作者: 山目 広介

 暑くなると飼い猫とのスキンシップが低下する。

 冬場は暖房を点けないと寒いから布団の中に猫がやって来て、ぬくぬく、もふもふと幸せを味わえる。

 だが、猫は毛皮を着ているために暑いと床で伸びてたりする。

 朝や夜の涼しい時間だけくっ付いてくるぐらいだ。もっと暑くなると冷房つけていても接触が少ない。


 するとどうなるか。ネコ分が足らなくなるのだ。

 だが朝方眠いときに首を掻いてくれ~と甘えて来ても長くは続けられない。

 しかし飼い猫とのスキンシップが長時間続けられた出来事があった。


 暑くなるとやってくる嫌なやつの一つ。モスキート音をさせつつ接近する虫。蚊。

 バン! バシン! と叩いて布団が赤く染まったり、手に血がついたり。

 つまり刺されていたわけだ。

 痒いその場所は……

 指の甲側を蚊に刺されたのだ。指は唇とかと同様に神経が多く、非常に痒い。


 そこへやって来て甘え出した猫の首を掻いてたら、ちょうど自分の痒いところも同時に掻けたではないか。

 一石二鳥、一挙両得。ウィンウィンの関係だ。


 これが長時間、飼い猫とのスキンシップの方法だ。


 でも指先を蚊に刺されたくはない。痒いのも嫌だ。

 それでもネコ分補充のためならば!


 そんなことを悩んでいるときにまた猫がやってきた。

 そして蚊に刺された場所目掛けて頬擦りをしてくるではないか。

 でもダメ!

 そこは寝てるときに掻きむしって痛い場所なの!

 やめてッ! や・め・て! 沁みるぅ~!!


 諦めて虫除けスプレーを使いました。




 ある日、暑いので冷房を点けて寝ていると、猫が体にくっ付いて来た。

 暑いと、訴える時に周りをうろつくが、一緒には寝ない。

 たまに寝ている最中の夜中に顔をツンツンと突いてくるぐらいだ。

 以前は眠いから、無視していたら、ツンツンがバシバシに代わり、ついには猫パンチが炸裂して頬に爪が刺さるようになる。仕方がないのでツンツンの段階で起きてエサの場所まで連れていく。

 よく調教されているのだ。


 なのに顔ではなく体にくっ付いて寝るのは久しぶりだ。

 冷房で涼しくなったからだろう。

 しかし!

 猫がくっ付けば、熱い!

 折角、涼んでいたのに耐えられん。

 何のために冷房点けたんだよ。

 猫とのスキンシップするためではないぞ。

 引き離そうと猫を見ると、気持ちよさそうに寝ている。気持ち良いのは確かだ。

 くっ! 熱中症で私を殺すつもりか。

 何故だ。冷房点ける前より寝汗が酷くなっているぞ。

 どうする?

 冷房を切るか、冷房を強くするか、だ。




 スキンシップを選択。





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― 新着の感想 ―
[良い点] どんなに暑くても、猫と飼い主がすごく仲が良くて良いですね! [気になる点] ちなみに飼い主は男子ですか?女子ですか?
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