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夢見草の風  作者: 黒音 シュウ
第0章
8/41

優しい人たちに囲まれて

僕は、ひまわり孤児院で数日を過ごした後、男の人…院長先生が


「そろそろ、学校にも通うかい?」

何処の学校に通っていたんだ?と聞かれ、僕は、和光小学校に通っています。と答えた。

 

「どちらかと、言えば通いたい…です。」

そういうと、院長先生は、ここだと徳利小学校の方が近いんだけど、どうする?と聞かれた。

徳利小学校と言えば恵音あやねの通っている学校だ。だけど、この目になってからは僕は、恵音に会っていないのだ。

「いえ、和光小学校にこのまま通いたいです。幼馴染もいますから、そっちの方が、何かと…」

そういって僕は、気づいてしまった。


「あ、教科書…」そう、教科書も体操服も筆記用具、ランドセルすらも僕は持っていなかった。

勿論服もなかったが、先日院長先生が服や歯ブラシ、コップなどを買いそろえてくれた。


院長先生は、大丈夫だよ。明日すぐに、とはいけないけど揃えておくね。と言った。


今の僕が持っているのは、「視覚補聴デバイスとメディカルチョーカー」と杖ぐらいなのだ。


僕は院長先生に、本当にありがとうございます。とお礼を言いその場を後にした。



そして数日後、院長先生が全て買い揃えてくれて、僕は久しぶりに僕は学校に行った。

行きは院長先生に送ってもらって、迎はどうする?と聞かれたが、僕は大丈夫です。と答えて校門をくぐった。

 本当に久しぶりだ。


寒っ…


今は2年の1月だ。そういえば、もうすぐ、僕の誕生日か…去年までは、お母さんもお父さんもすごく祝ってくれていた…。

 おとうさん…おかあさん…  ううん。忘れよう。今は、遅れた分を取り戻さないと。


僕はゆっくり、慎重に、自分の教室に向かった。


がらっ


僕が開けると教室は一気に静かになった。

 教室を間違えてしまったのだろうか?

すると一人の生徒が声を上げた。まあ、もちろん彼だよね。


「桜歌!今までどこにいたんだ!?」

そうしょうちゃんだ。

「しょうちゃん?ああ…久しぶりだね。元気にしてた?今日から僕もちゃんと通えるから、よろしくね!」

と僕は元気に答えた。

しょうちゃんは僕に抱き着いてきた。僕はしょうちゃんの背中をポンポンしていた。

「もう、勝手にいなくならないでくれ…頼むから…何かあったんなら、俺にきちんと説明してくれ…」


そっか…しょうちゃんとは、お父さんやお母さんが暴力を振るってきてからはなるべく、気づかれないようにしていたから、ちょっとヨソヨソしく感じてしまっていたのかも。


「うん。ごめんね。わかった。」ありがとう。

僕は心配してくれたに幼馴染を心からの「ありがとう」を言った。


それから僕は周りのみんなに助けてもらいながら、楽しい学校生活を送った。


 以前のことがあったからなのか、霧島さんや僕を殴っていた男の子たちも、僕の目のことを気遣っていろいろとサポートしてくれた。


僕は、罪悪感からしてくれているのだと思い、

「無理にサポートしてくれなくても大丈夫だからね?」というと

霧島さんが、無理?!そんなことないわよ!私がしたくてしているの!!

と即座に訂正してきた

優しい人だと思った。


「そうなの?それならいいんだ。ありがとう」と笑顔で言った。


霧島、他多数「っつぅ てんし…」

 と言っていたが、僕の耳には聞こえていなかった。






そんなこんなで2年とちょっと経ち、僕は5年生になっていた


ここまで読んでくださりありがとうございます!

桜歌くんは周りの人に恵まれていてよかった。と思ったのですが、圧倒的天使(桜歌)スマイルで周りを虜にしていってますね。きっと。うん。いいね!


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夢見草の風 作者 黒音 シュウ  成長系のつもりですが、作者の文才が皆無すぎてチートに見えるかも…
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