魔法とは
この世界の魔法は至極単純のようで、とても奥深いのだ。
魔法には 火 水 土 風 光 闇(無)の属性がある
火属性魔法は、爆発 炎 など
水属性魔法は 氷 雪 など
土属性魔法は 硬化 ゴーレム など
風属性魔法は 酸素 音 など
光属性魔法は 雷 レーザー など
闇(無)属性魔法は上記の5のうちには当てはまらないような魔法の事。 筋力増加や血液を操ったりなど
様々な種類がある。
治癒魔法は、、、存在しないのだ。
だから。桜歌は不思議だった。どうして、治せるのか?いつから?なぜこのような魔法が?
と疑問でいっぱいだった。
僕は勇気を出して、両親に相談しようと思った。その前にいろいろ試しておこう。僕は登下校でケガをしている子がいたら治すようにしていた。しょうちゃんには気づかれないように。慎重に。ある時は擦り傷を。ある時は打撲を。ある時は骨折を。またある時は現在進行形で首を絞められている子供の苦しみを。(もちろんきちんと警察に通報しました。)
「ほう、あれは…面白い。」
実際に両親に相談したのは、魔法のような力に気づいてから2カ月が経っていた。
僕はカッターを用意し、両親を部屋に呼んだ。
両親にカッターを渡して少しだけでいいから切ってほしいとお願いした。
両親はなぜ?と言ってきたが、僕は見せたいものがある。と言うと両親はわかったと言ってくれた。
お父さんが指先を少し切ってくれたみたいだ。
僕は《治したい》とそう願った。するとお父さんが
「い、痛みが…きえ、た?」お父さんは血を拭き、傷があった場所を見る
「な、い…傷がない…」
どういうことだ!とお父さんは僕に言ってきたが、僕も良くわからない。とそう伝えた。
お母さん「ねえ。いつ、から?」そう聞かれ、僕は視力が悪くなってから。と答えた。
視力が…
お父さん「視力が悪くなる直前は何をしていたんだ??」
僕は、確か、本を読んでいたよ。と答える。
「何の本を読んでいたの??」
「お母さんたちのお仕事場で見つけた本だよ」
そういうと、その本は今どこにあるの?と言われ、たぶん勉強机の上にあると思うよ。と伝えると
お母さんは本をとりだし、この本ね。といい本を開けた。
お母さん「!?!!」
お父さん「どうしたんだ?…!!??」覗き込んだお父さんも驚いていた。
お母さん?お父さん?どうしたの??
そう聞くも返事が返ってこなかった。
長く沈黙が続き
お母さんが口を開いた。
「まどう…しょ…」
「ああ、魔導書だ。なんてことだ。だから…桜歌は…!くそっ!それも、【禁止目録の魔導書】だ。こんなことになるなら、あの時きちんと中身を確認しておけばよかった!!」
お父さんは嘆いていた。
「お、とうさん?お母さん?」
「っ…今更、後悔しても遅いわ。あなた。話しましょう。」
「っつ…ああ…」
両親は何か、隠していたのだろうか???
「おかあさん?」
「あのね。桜歌。【魔導書】というのはね。《代償》を払って魔法を得ることが出来る書物なの。桜歌が読んでしまったのは、【禁止目録の魔導書】高い、高い代償を払う事によって、神とほぼ同等の魔法を授かることが出来る。そんな本をあなたに読ませてしまったの。」
ごめんなさい。ごめんなさい。母さんがもっとしっかり確認しておけば、
そういってお母さんは泣き崩れた。
お父さんもすごく悔しそうな声をだしていた。
「お母さん、泣かないで、お父さんも、僕なら大丈夫だよ。逆に体が弱くて、魔法も使えなかった僕が、他の人にはできない「治癒の魔法」を使えるようになったんだよ。みんなを助けられるんだよ?お母さんもお父さんも守ることができるんだよ?すごく、すごく、幸せなことだよ?」
そういうと、お母さんが
「桜歌!お願い!お願いだから!その“力”を!魔法を!!外で使わないで!!」
「ど、どうして??」
「それはな、桜歌はまだ、遭遇していないが、悪魔たちがそんなすごい魔法を持っている桜歌を狙わないはずがないんだよ。だから頼む。絶対にその魔法を、外で、誰にも気づかれないようにしてくれ…!!」
両親に【絶対に使わないで。もし、どうしても使わないといけなくなってしまっても、誰にも悟られないで】そう言われ桜歌は、わかった。と言った。
それから数日後、僕は初めて、「悪魔」と遭遇してしまった。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次回、悪魔さんが登場します!!