なぜ?
僕は、両親に連れられて両親の職場に来ていた。僕はここに来ることが好きだ。
理由はここには、本がたくさんあるからだ。
僕は母の許可を取り、本を片っ端から読み漁った。僕は時間を忘れ本を何十冊も読んでいた。
僕は出した本を片付けに行くために何十冊もの本をいっぺんに運ぼうとした。そのため、前がよく見えていなく、人にぶつかった。
ドサアアアア
大量の本が辺り一面に広がった。
「「ご、ごめんなさい!!」」二人同時に謝った。
僕は急いで本を集め、
「本当にごめんなさい!」といって本を返しにいった。
あれ?この本はどこのだろう?
桜歌「お母さん。この本だけ何処からとったか分からないんだけど、どうしたらいい??」
母は、そうなの?お母さんたちは私物は持ってこないから…誰のだろう?
母は父にも聞いていた。
父は、もういっそ桜歌が持って行っていいぞ
僕は本をもらえると聞いて、とても嬉しくなった。
僕たちは家に帰ってきた。
僕は、さっそく本を読んだ。
ちゅんちゅん
ふああぁ…よく寝た…!?
あれ?可笑しいな…確か、僕、本を読んで…あれ?あの本ってどんな内容だったっけ?
あれ~?
よし!本を読もう!って思ったけど、部屋は真っ暗で何も見えないし、今は夜なのか…じゃあ、早く寝て、朝早くにもう一回本を読もう。
とんとんとんとんとん…コンコン
お母さん「おうか~。入るわよ。もう、昨日は夜更かしをしたわね。早く起きなさい。学校遅刻しちゃうわよ?」
と母は言った。しかし、不思議だ。
「お母さん?まだ真っ暗だよ?」
そう、部屋は真っ暗で、何も見えないのだ。
お母さん「え?何を、言っているの…?もう朝よ。確かにまだ、ほんの少し暗いかもだけど、カーテンを開けるわよ?」
そう言って、お母さんはカーテンを開けた。
「ね?眩しいでしょう?」と言った。だが、
桜歌「お母さん?確かに少し明るくなったけど、それでも暗いよ?まだ、4時30分ぐらいなんじゃないかな?」
母は驚いていた。
「お、桜歌?お母さんが今、何処にいるか分かる?」
そんなのまだ暗いからわからないよ。というと母はお父さんを呼んだ。
「どうしたんだ?かあさん。」
「あ、あなた…桜歌が…!」
お父さんはお母さんから話を聞き、お父さんは
お父さん「桜歌、目を、見せてくれないか?」
そう言ってお父さんは僕の目を思いっきり開けた
まさか…
そう言ってお父さんは、病院に行こうと言ってきた。
僕は病院に行った。
医者「桜歌くん。これは見える?」
わかりません。
医者「桜歌くん。これは?」
わからないです。
医者「ちょっと目を見させてね。…眩しい?」
少しだけ。
「原因はわかりませんが、桜歌くんは、今、視力が著しく低下しています。こちらで桜歌くん用に視覚補聴デバイスを作っておきます。とりあえず、こちらの杖もお持ちください。」
後日取りに来て下さい。
そうお医者さんは言った。
どうやら、僕の瞳はとても視力が落ちているようで、、、僕は身体が弱く、魔法も使えず、視力さえも無くなりかけている。ということになるみたいだ。
…僕は神様に何かしてしまったのだろうか?なぜ?僕ばかり…どうして?
疑問ばかりが僕を襲う。
数日間僕は部屋にこもった。僕は、どうして、この世界に生まれてきたのだろうか?なぜ…僕ばかりがこんな目にあっているのだろうか…?
僕は何度かリストカットという。ものをした。目が見えていないため、狙いを外しまくって少量の血しか出なかった。僕は、なんのために生まれてきたのだろう。
両親が、部屋にばかり籠っているから、気が滅入るんだ。学校に行っておいで。といったので、これ以上
両親を悲しませたくなくて、僕は約1カ月ぶりに学校に行った。
登校は父が送ってくれた。僕は、もしものために視覚補聴デバイスとメディカルチョーカーを付けて行った。メディカルチョーカーは僕の体温と心拍数、現在地を教えるものだ。僕は視力が低下したことにより、さらに周りに敏感になり、ストレスを感じやすくなっていたからだ。
僕はボイスレコーダーを持っていき、授業はそれで撮って休み時間の時にぶつぶつ言いながら覚えていった。
焦鬼「…おい、桜歌。帰るぞ。」
しょうちゃんが話しかけてきた。
「え?ああ、うん。分かったちょっと待ってね。」
僕は帰りの用意をしようとしたが、カバンどこにあるのか分からず、もたもたしてしまっていた。するとがさがさ、ばさ、かちっ
「ん。行くぞ」
「え?しょうちゃん??」どうやら、しょうちゃんが僕の荷物を持ってくれているようだ。
ごめんね。迷惑かけて…
そういうとしょうちゃんが僕を軽く頭にチョップしてきた。
「あほか。ここは『ありがとう』なんだよ」
そう言われてしまった。
ありがとう。しょうちゃん。
その日はいつも(前まで)よりもゆっくり、僕のペースに合わせて僕に段差があるから。とか。気に当たる。とかいろいろ教えてくれた。
しょうちゃんは本当に優しい。
でも、その優しさが、今は苦しい。でも、それでも、ありがとう。
「わはははは」「こっちまでおいで~」左側から楽しそうな声が聞こえる
ああ、隣は今、公園なのか。
「うぎゃっ…っついたいよ~!!え~ん!!おにいちゃーん」
子供がこけてしまったのだろうか?痛そうだ。治せてあげたらいいのに…って無理か僕はそんなことできるわけいっ痛い…なんだろう、両足の膝がまるで擦り剝けたかのように痛い。手も小さな石がついているような、そんな感覚に襲われた。
「あれ?おにいちゃん!いたくないよー!」ほんとうにー? うん! そんな声が聞こえる
僕は、今だに両足が痛かったが、あの子供は痛みが消えたようだ。どういう事なのだろ?
「しょうちゃん。僕の足何か傷とかできていない??」
「ああ?一体何だよ? おいしょっと…なんにもねーぞ?」
そっかごめんね。変なこと聞いて。と僕は笑ってごまかした。
それからも僕の周りで変なことが起きた。
お母さんが包丁で指を切ってしまったときも
お母さん「いっ…たくない…?あら?確かに手を切ってしまったと思ったのだけど、」
僕が『治してあげたい』と思うとその人の傷は無くなり、代わりに僕の方にその痛みだけがきた。
実際に傷が出来ているわけではないので、痛みは一瞬だけ僕に襲い掛かった。
僕は、嬉しかった。もしかしたら、これが、僕の【魔法】なのではないかと思ったから。
でもどうして?いつから、昔も、痛そう治せてあげたらいいんだけど、と思ったことが何度かだったのに、こんなことにはならなかったのだ。何時から…
そういえば、視力が低下してからなような…
まさかね。
それに、この世界に《治癒魔法》は存在しないのだ。そんなはずは、ない。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次回に魔法の事についてを描きます。