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夢見草の風  作者: 黒音 シュウ
第0章
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プロローグ

ほぼ初の投稿小説です。温かく見守って頂ければ幸いです。

「うわあああああああ」


 まっくろで、まっくらな、怖い、恐い、人と姿形は違うのに知力は人と同じか、それ以上かを持ち合わせているばけもの。悪魔。


「今だ!畳みかけろ!!!」ゴオオオオ!!!と壮大な音を上げ、悪魔と戦っている人。魔法師。


 そして、その映像を見ている僕、山野(やまの) 桜歌(おうか)は、心を躍らせながら、目を輝かせながら、その映像を見ていた。

「僕も、いつか、あんな『魔法師』になるんだ!」



僕は、『魔法師』に憧れていた。





 今日から、“連合国立魔法騎士団付属第一高校”の生徒になれるんだ!

すごく、すごく楽しみだけど、その分、緊張する。何せ、血反吐を吐く様な思いをしながら努力を積んできたのだ。気分が上がってしまうのはいたしかない。僕はいつもより早く歩いてしまっていた。


「おい!桜歌!てめぇ俺より先に行くんじゃねーよ!!」

一人、憤りながら言った。

「おい、口が悪すぎるぞ。桜歌に謝れ。あと桜歌も、危ないから先に行くな。」

一人、心配そうに言った。

「二人ともどっこいどっこいやよ!さくくん!あんな二人は置いといて、先に行こう!」

一人、楽しそうに言った。

「「ふざけんな」」



「こらっ今日ぐらい仲良くしなよ!」

僕はそう言った。 …返事が返ってこないのはいつも通りだ。







 事の発端は数千年も前、ある日人は、何者かから攻撃を受けた。人は、恐怖した。

相手は、神の御業を使って攻撃してきたから。

 その時、神の声が聞こえた。


「我の不手際で我が配下ルシファー率いる天使たちがお前たちに刃を向けた。そなた等には我と同じ力を与えよう」

 と神は言った。 そのとたん世界は光に包まれたそうだ。


 それから人は“力”を使えるようになった。元天使たちは『悪魔』と呼ばれるようになった。


人は神から与えられた“力”を『魔法』と呼び、悪魔たちと戦った。だが、人にとっては、先程与えられた“力”なのだ、ずっと前から“力”を、魔法を使っていた悪魔たちとの差は大きかった。


人と悪魔は何百、何千年と戦い続いた。



 数千年の戦いの最中で、悪魔の統率者ルシファーは「サタン」と名を変えた。そのサタンに人は、千年の封印を施すことに成功した。


 君主を失った悪魔たちは、王を、サタンを取り返そうとしたが、人はそれらを跳ね返すことに成功し、悪魔たちは、あきらめて帰っていっていた。


 それから数百年経ち、人は、暗黒の時代を迎えた。「悪魔」という共通の敵が息を潜めた結果、力を持て余した人々はあろうことか人同士で戦争を始めたのだ。なんてことない、ちょっとした諍いから、戦い始めたのだ。


 人同士で戦い始めて数百年経ったある時、魔法を使うことに長けていたもの達が、一斉に手を組み始めたのだ、その真意は、なんと、


「この戦いの火蓋を開けたのは、悪魔たちだ。」


と言った。人々は、驚いた。息を潜めた悪魔たちが戦い方を変えていたことに、それに踊らされた、自分たちを、強く恥じた。


しかし、人は気づくのが遅かったのだ。悪魔たちは、人が戦っている間に着々と力と配下を付けていたのだ。だが、魔法に長けていたもの達は、悪魔が力を付けていたことに気づいていた。人は魔法に長けていたもの達を尊敬の意を込めて、『魔法師』と呼び百年ぶりに手を取り合った。


それからまた、数年経ち。僕は、大世界連合国が一つ2××2年1月31日に日本の東京にてこの世に誕生した。



 魔法を神から授かった人々は齢5歳に魔法の力に目覚めていた。


 そして、2××7年1月31日、僕が生まれてから5年目、僕は、とても楽しみにしていた。テレビの中で活躍している魔法師達のようになりたい。魔法師のように人々を守りたい。助けたいと。強く憧れていたから。


僕の誕生日から7カ月が経った9月1日、未だに僕は魔法に目覚めていなかった。両親は僕を病院に連れて行った。そこで、僕は絶望に陥った。




「単刀直入に言います。あきらめてください。この子に魔法の力は宿っていません。私にはどうすることも…。」




 そう、僕は魔法を使えない『非魔法師』として生まれた。




ここまで見て頂きありがとうございます。

なるべく早く更新できるように努めます。

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夢見草の風 作者 黒音 シュウ  成長系のつもりですが、作者の文才が皆無すぎてチートに見えるかも…
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