第83話
あちしはピンチを迎えている。太陽の光が鋭くあちしを攻撃してくる。非常に辛い。非常に眩しい。
「し、しぬー!」
「大袈裟さー。たまには出歩くのもいいだろう?」
「あちしを干物にして食べるつもりッスね」
「そんなもったいない食べ方はしないさー」
ちょっと待つッス! あちしを食べようとしていることは否定しないの!? まっ、まさか食べるとは……カアア!!
「承のバカ! エッチッ!」
「いきなりどうした!?」
「あっ、あちしにはっ、まだそんな覚悟ないッス!」
「なんかいろいろ誤解してるみたいさー!? 僕がお前に下心持つわけないさー!」
「それはそれで許せない。少しはあちしを異性として意識したらどうッス!」
「それは無理だ。そんなチンマリペッタンを見て意識するわけないさー」
「これでも成長中! なんなら確かめてみるッス?」
あちしは何をムキになってるッスか!? 自分で自分を制御できない。ああ~、承に胸を当てにいっちゃったッス。
「ばっ、バカッ! やめろ転舞――!?」
承の顔が赤くなったような気がするけど、まあいいッス。どうせなんとも思ってない思ってない。
そんなことよりもどこに向かっているんだ? 承のやつ、全然教えてくれないッス。




