第37話
伸縮、硬化、液状化、粒子化。もう何でもありなんだ、うん。しかも無制限だとさ。赤髪――チートじゃね?
「あたしの十八番を喰らわせてやろうではないか!」
両手を構えて標的を捉える赤髪。その口元のニヤニヤが恐ろしい。ちなみに標的にされているのは大蛇。ビッグスネーク。まんまだね。
「これがあたしの――」
あれ? 赤髪が消えたぞ。どこに行った――って現れた。大蛇に一瞬で近づいただと!? しゅ、瞬間移動も使えるのかよ!
「――ハアアア!!」
大蛇に対して両手からビームを出したああ――!! 別に、両手からビームを出すのは珍しくはない。たださ……ズルい。初見殺しだろう。
「赤髪。もうちょい自重したらどうだ。魔法の合わせ技は珍しくないけど、ビームと瞬間移動を両方使えるのは珍しいんだぞ」
「知るか。魔法の取得条件はランダムだ。たまたまあたしは両方使えるだけだ。いや、あたしは選ばれているのかもしれん。フフフ」
そういうところを自重しろと言ってるんだよ。
「まったく。あんまり自己主張が激しいと誰も寄りつかなくなるぞ」
「それならそれでいい。9人PKして懲りている。人付き合いは面倒の極み」
おいおい。俺を強引にフレンドに誘ったくせによく言う。そういえば、どうしてPKしたんだ? なんとなく予想はしているけど。
「赤髪。どうして9人もPKしたんだ?」
「決まっているだろ。あたしのフレンド申請を断ったからだ」
うわっ!? 予想通りだったけどキツいぞ! 俺も気をつけよう。




