第259話
残り物には福があるとはよく言うが、まさかあの2人が残るとは思わなかったよ。
寂しそうに俺と赤髪を見てくるベルウッドとゴッドバレー。いや、寂しそうに見えているのは気のせいか。
「余ったッス」
「そんなに僕たちって人望ないのか?」
なんで揃ってマイナス思考なんだよ。ネガティブに考えることないのに。ただ単にたまたまだろう。それに多分、俺たちのために残しておいてくれたのかもしれない。
「グダグダ言っていても始まらないのだ。もう決まったも当然なのだから、さっさとパーティ名を考えてくれ」
考えてくれって、完全に人任せかよ。少しは一緒に考えてくれてもいいだろう。まったくまったく。俺におんぶにだっことは情けない。頼られるのは嬉しいけどよ。
「僕たちも流れに乗ろう。上手く漢字でいい感じにさー」
「……寒いッス」
夫婦漫才を繰り広げてくれちゃって。寒くないよ熱いよ。でも流れに乗るのは悪くない。となると、本名から取らなくちゃだなあ。
「早くしろ。みんな、パーティの登録を済ませてクエストを選んでいるのだ」
「無茶言うなよ!? そう簡単に決められるもんじゃないだろう。こういうのは最初が肝心なんだ。縁起がよかったりとかあるだろう?」
「七転び八起きでいいのだ!」
「絶対に適当だろう。全然俺たちに引っかかってないぞ」
「決まらなければ何も始まらないのだ」
「……何も始まらない……それだ!」
「何がそれだ、なのだ?」
「佐藤始起、鈴木承、神谷転舞、川島結で――起承転結だ!」
赤髪のお陰で閃いたぜ。なんだかんだとナイスフォロー!
これでパーティ登録を済ませればクエストを受けられる。どんなクエストがあるのか気になるよ。




