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第208話
近所にあるゲームショップ。俺の行きつけの店で、そこの店長とも打ち解けている。
店内に入るやカウンターに身を乗り出す。息を切らしている俺に店長は度肝を抜いたかも。
「いらっしゃい、始起君。そんなに慌ててどうしたかな?」
あれ? あんまり度肝を抜いている様子はない。
俺っていつもこんな感じなのか。
「店長。ガールズアライブ、ある?」
「おやまあ珍しい。始起君が苦手とするコントローラーゲーで格ゲーなのに」
「なんとなくの気分で」
「まあ、疼くのも仕方ないかもね。結ちゃんもやっているわけだし」
「それを言われると降参だよ」
「ふふ。始起君は運がいい。ラス2だ」
「よっし!」
これで俺もガールズアライブを始められるぜ。
「始起君。フロンティアは続けているのか?」
「いいや。さっさとクリアして、それまで」
「そうか。いつか、心の底から楽しめるフルダイブVRに会えるといいな」
「まあ、いつか、ね。とにかく、今はガールズアライブを楽しむとするよ」
さてと、帰って早速プレイといきますか!




