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第2話

 今、日本を席巻しているのはゲーム。それもただのゲームではない。ゲームの世界に自分の意識を飛ばして遊ぶVRだ。

 ヘッドフォンにゴーグルを付けたような装置を頭に装着する。この装置は、生体電流によって起動する。俺そのものが電力ってわけだ。右耳側にあるスイッチに軽く触れると装置が俺を認証する。


「スタート!」


※ ※ ※


 俺の視界に広がるのは白い空間。360度真っ白な空間。ここはゲームのスタート地点だ。もう何度も見ているし来ている。慌てることはない。

 掌をサッと空中にかざすと、ホログラムのボードが現れる。ボードに指を当てて動かしていく。分かりやすく言うと、現実でのARみたいなもの。さーて、とりあえず街へ行きますか!

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