第184話
どひゃあああ――!!
なんでなんでなんなんでーすーかー!! どうしてキマイラに妾たちは追いかけられているのおおお!?
「レッドウェルさん! 助けてです!」
「助けてやりたいのは山々なのだがね。実は私も疲れが出ているのだ。戦いの疲れがね」
もう! さっきまで散々フェニックス! フェニックス! 言っていたのに。うえーん。
妾がエクスカリバーで戦わないといけないのかあ。ぐすん。
「調子に乗る男性は面倒だ。このホワイトストーンがしっかりせねば」
「あ、あれ! ゲートが3つ出現しています」
これでキマイラとさよならできるよ。
でもホワイトストーンさんが複雑な表情をしている。表情、分からないけど。
「誘導されているようにしか思えない。ここで分断させ、1人ずつ片づけようという魂胆だろうか」
「え!? じゃあどうすれば」
「それは簡単なこと。3人で1つのゲートに入ればいい」
ホワイトストーンさん主導でキマイラを翻弄しつつゲートに突入。なんとか助かったよ。ふう。
ん? 誰かいる。スーツをビシッと決めた人たちがいるのです。
「君たちもパラダイスのプレイヤーですか?」
あれれ。もしかして……もしかしなくても……そ、総理大臣じゃーん。うっそー!? 一緒にいるのは護衛の人たちかな? なんか格好いい!




