表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/300

第176話

 目の前に広がる光景……息を飲むというより、言葉を失うという表現の方が正しい。まさに地獄絵図。


「…………」


「おねえさま……これは何の冗談だろーか」


「冗談であってほしいのだ。こんな……あんまりな……」


 赤い空に照らされた死体の数々。流れ出ている血は紛れもなく本物。独特の臭いが鼻を抉る。


「国はどこまで承知していると思ーう?」


「石が作りだした仮想世界という程度だろ。危険性があったのなら、国民に開放なんてしない」


 電子変換されているとはいえ、それは仮想世界に入るための認証でしかない。当然これは生身の肉体。致命傷を負えば死ぬ。


「引き返そう。ここの危険を知らせないと――?」


「水岡さん?」


「おかしい。ゲートが現れない!?」


 何を悪い冗談を……そ、そんな……。あたしのパラダイスでもゲートを開けない!?


「無駄だ。1度入れば最後、この世界から出ることはできない」


「……誰だ!」


 白い髪の女。ただの人間には思えないのだ。


「ワタシは、この世界そのもの。仮にデストラ、とでも名乗ろう」


「この者たちを殺したのは貴様か!」


「そう。ワタシの目的は人間を滅ぼすこと。人間を滅ぼし、万物の頂点に立つことだ」


 万物の頂点……だと!? 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ