表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/300

第136話

 これで終わらせる。みんなを助けるんだ!


「てるてるミラクル!」


 雨あられで濡れてもらう。


「殺ス」


「悪いが俺は殺られない。濡れた身体に浴びせてやるよ」


 てるてるミラクルは強い。ちゃんと戦闘にも使える優れものだ。雨の次は雷を落とす。痺れて動けないところを狙う。


「雷怒り!」


「グッ……!?」


 よし、今だ!

 ダークエルフからエクスカリバーを奪い、颯爽と構えれば形勢逆転だぜコノヤロー。


「シュガー、どうしたのだ」


「ダークエルフは俺が倒す。みんなは下がっててくれ」


「随分な自信だ。いったい何があったのかね?」


「あとで話す」


 赤髪もレッドウェルも俺の様子に驚いている。無理もないか。俺は戦いが嫌いで、自分から前線に出ることなんてない。

 まあ、驚いているのはダークエルフもだけどよ。身体が思うように動かなくて困惑している。


「殺……ス」


「悪いけど、これで終わりだよ。フン!」


 エクスカリバーを手にしたのを楽しむのは後回しだ。一刻も早くタラスクを倒さないといけないんだ!

 案外切れ味は普通なんだなあ。あんまり倒したって実感が湧かない。ダークエルフが消えたから、倒したのは間違いないだろう。


「シュガーの兄貴、凄いです」


「やればできるってやつッスね」


「このホワイトストーンも感服した」


「見事だったのだ」


「ククク。能ある鷹は爪を隠すぞよぉ」


「では話してくれたまえ。君の快進撃のわけを」


「分かったよ。論より証拠だ。これを見てほしい」


 ホログラムのボードを呼び出してみんなに見せた。

 一斉に驚きの声が上がっておかしくて。ちょっと視線が痛いのも心地いい。今この瞬間だけでも、みんなの役に立ててよかったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ