表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/300

第13話

 やれやれ。どうにかこうにか砂糖とミルクを許してもらえたぞ。ああ、ほっこりする。


「随分と呑気だな。女を捕まえられなかったからか」


「俺はナンパするつもりじゃなかったんだ。ただ話をしたかっただけ」


「どうだか」


「キミこそどうなんだよ。ほかに目的はないのか」


「ない。気分転換に潜っただけにすぎない。まさか余計に気分を悪くするとは思いもしなかったがな」


 こいつは結構根に持つタイプか? 俺にも非があったのは認めるけど。


「よし。紅茶も飲んだことだし、そろそろログアウト――」


「――おい」


 今度は何だよ!? アイス奢って、フレンドになって、戦闘に付き合って、紅茶を飲んだ。これ以上何を望むんだ!?


「なんだよ?」


「まあなんだ……いろいろあったが……つまりはその……あっ、ありがと――っ!!」


 えっ!? まさかまさかのお礼ですか! まさかまさかの逆転ホームランですか!!

 ていうか反則だろう。そんな急なデレは。そんなに顔赤くさせて言われたら勘違いしちゃうかもだぞ。


「どういたしまして。じゃあな」


 俺まで照れてどうすんだ。冷静に冷静に。ログアウト――。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ