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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第一章】 内政チート
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幼児期4

特に寒くもない冬を越えて

トマト栽培を開始する年の春

俺は4歳にして村民会議への出席が許されたんだ。


「さて、今月の議題はこれだ。土地」


「村長、それだけじゃわかんねぇよ」


「んだんだ」


村の大人達が殆ど出席する村民会議だけど、場所は村の広場で行われてる。

この村、全員で40人(子供入れて)の村なんだけど、そんな大人数が入れる建物なんてない。

それで広場で話し合いなわけです。

青空教室かな?


「すまんすまん。今年から去年手に入れた・・・なんだっけ?」


「とまと?」


「あ、それそれ。トマトの栽培を本格的に開始するにあたって。土地を耕したい」


「まぁ、そうだな」


「賛成だ」


「去年の秋に蒔いた麦の収穫までに耕すってことか?」


「ウィル坊、どうなんだ?」


「えっと、小麦の収穫が終わってからトマトの栽培開始で大丈夫ですよ」


「なるほど」


「良し!みんな聞け。明日から収穫までトマト用の畑をこさえる!麦の世話は女達に任せて男どもは開墾だ!」


「あ、村長」


「狩猟はどうする?」


「そうだった・・・。持ち回りでやるしかないのう」


「はいはい、村長!」


「なんだウィル坊」


「子供で森の木苺とか・・・」


「ならん!」


「ダメだ。森は危険だウィル」


「そうだ。森には魔物が出るからな」


「・・・はい」


魔物ってなんだよ。あれか?でかいイノシシとかか?もののけなのか?

まぁ、しょうがない。

当初の予定通りあれをお披露目しよう。


「お父さん。アレをみせようよ」


「おー、そうだな。冬の間に作ったやつな!村長!ちょっと見せたいものがあるんだ!」


そう言って、家から父が持ってきたものは

大八車、木製スコップ数種類だ。

冬の間特にやることも無かった我が家でこつこつ作っていたものだ。

正直に言おう。

ほとんど車輪作製で冬を越しました。

俺が地面に設計図もどきを書いて、父が削りだし組み立てました。

はい。ほとんど父作製です。

大八車もスコップも。

俺は父の器用さに脱帽したね!


「どうよ村長!息子が設計して俺が作ったんだぜ!」


父の持ってきた品々にみんな近くによって騒ぎ立てます。

特に大八車はかなり盛況だった。

大人3人乗せて引っ張ってもらくらく進むからね!

一応、背負子はあったけどこういう車両?はこの村には無かった。

スコップも地面に突き立てて感触の良さに歓声があがった。

これで開墾が少しでも楽になるかもね。


その年は麦も豊作で、新しい農具によって開墾もスムーズに進みトマト栽培も大成功した。

正直、俺はこの村しか見てないから今回作った物がどれほど価値があるかなんて分からない。

でも、内政チート系主人公として俺はどんどんこの村を発展させようと思ったんだ。






ありがとうございました。


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