サバイバル生活11
遅れてすみません
翌日
サワガニエビx15
胡椒(クロアゲハの鱗粉)
カブトムシの幼虫数匹を手に、エギルの案内のもと森の民の村へと向かった。
サワガニエビは村長(エギルの爺)は食べていたし、問題はないだろう。
胡椒もエギルの受けが良い
問題があるとすればカブトムシの幼虫なわけだが、食ってみるとなかなかイケルのでぜひ試してもらいたい!が、無理なら無理で家で焼いて食おうとおもう。
森の民の村は家のある川から少し離れていた。体感で二時間といったところか。
毎日来て帰っているエギルの体力もなかなか素晴らしいと思う。
村は木のない開けたところに位置しておりカマクラのような物が数十個見て取れる。
エギルの案内のもと村の中心へ向かう。
「ここが森の民の村か・・・」
「まぎゃ、ぢぇきちぇぞんじゃにだだないげぎょごごがぶらぎぇず(まだ、出来てそんなにたたないけどここがむらです)」
「ぎょーグギャギュギャホブゴブリンぎゃぎゃぎゃぎゃぎょぐぎょぎゃぎゃぎゃぎょぎゃぎょぎゃ(おぉ~ようきなさったホブゴブリン殿ここが我ら森の民の村です。あなたを歓迎しますよ)」
「おーエギルの爺さん、今日は物々交換できればといろいろ持ってきたぜ」
「ギャギャ?ぶつぶつこうかん?ギャギャ?(ぬぬ?物々交換?とはなんじゃ?)」
俺の到着でカマクラの中居いた村の住人達がない出してきてとう目に俺を見ている。
そして、俺の提案物々交換には首をかしげている。
さて、どうしたものか・・・。
「エギル物々交換てのは物と物を交換することなんだが・・・伝えられるか?」
「ぎゃ~ぶつぶつこうかんぎゃぎゃぎょぎゃぎぇぎょぎぇぎぇぎぎ(あ~、物々交換ってのは自分の獲物と相手の獲物を交換するらしいよ)」
「ギャウ。ギョッギョギョギョギェンギェオ(ふむ。よしわかったちょっと待っておれ)」
エギルの通訳が伝わったのか村長?の爺さんがかまくらの中に入っていった。
どうやらコノカマクラ入口のようで、実際はその地下に居住区があるようだ。
森の民つか穴の民か?これならカブトムシの幼虫も交換してもらえるかも知れない。
「ギャッギャッギャこうかんギャギャギヒョキノコギャ(ほっほっほ。交換ならこれなんてどうじゃ?干しキノコじゃ)」
村長の爺が手に持ってきたのは干しきのこ。やった!
「てか、え!?これもしかして土器の皿か!?」
てか、森の民は土器つかうのか?俺、葉っぱやぞ・・・やべぇわぁ
これ舐められるパターンかぁ?
「ジャア!ギャギャギョこうかんギェギョギョ?(さぁ!なにと交換してくれる!?)」
「じゃぁこれとかどうよ?サワエビガニ」
「ギャア!!ギャギャギャ!!(きた!これぞこれぞ!!!)
「キノコぎゃ、エビガニぎゃ?(キノコ一本とエビガニ一本なの?)」
「ん?そうだな。一本と一匹を交換だ。」
俺はサワガニエビを三匹わたし爺さんのきのこを三本もらう」
「物々交換」
「ぶつぶつこうかんぎゃ」
「ぎゃ!ぶつぶつこうかんぎゃぎゃ!(俺も!物々交換したい!)」
「ギャ!ギャギャ!ぶつぶつこうかんぎゃぎゃ(私も!みて!これ良い木の実でしょ!?)」
これが森の民で行われた最初の取引となった。
あとで聞いた話、森の民は基本村全体で食料管理しており、山菜や木の実なんかは夕食に一品って感じで採取していたらしい。
15匹持ってきたサワガニエビは一瞬でキノコとか木の実とか山菜に化け、胡椒も辛味のつよい木の実と交換した。家には在庫がいるので問題ない。
ただ一番驚いたのが・・・
「で、これなんだが」
「ギョギェギョ(きもい)」
「ギ、ギギョグオ(え、なにあれ)」
「ギョワ~ゲゲンチョ(うわぁ~てで掴んでるよ)」
すこぶる、人気がなかった。
それでも楽しく村人と物々交換してるときそれは起きた。
否、やってきた・・・。
「アリギャ!アリギャギギャギョオオオオオオオ!!!(蟻だ!あの蟻がきたぞおおおおおおお!!!)」
全身を血だらけにした森の民が一人村に駆け込んできた。
森の民との交流はボディーランゲージと発音で会話してます。
基本エギルが通訳してますが、大部分をカットしました。