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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第三章】 森の民との出会い
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サバイバル生活10

今更だが明日、村に行くにあたって交流目的もかねた物々交換できるものはないか、採取をしている。

とは言っても何がいいのか・・・。


「エギル、どんな物がいると思う?」


「ぎゃ、サワガニエビぎゃ(え、サワガニエビが好きです)」


「サワガニエビか。取りすぎてすくなくなってきたんだよなぁ」


「ぎゃぎょぎゃ、ぎょれ(あとはこれかなぁ)」


「ん?あぁ、これ最初にもらった辛いやつか」


「ぎゃぎゃ(そうそう)」


とりあえず。サワガニエビと辛い木の実を採取しよう。

サワガニエビについては正直、家付近の清流では捕獲は難しいだろう。

量もいるし、もう少し上流を目指すべきだろう。滝壺周辺か・・・。

木のみに関しては見たことないから川から離れたところか。

ふむ

考えるのやめた。

とりあえずサワガニを持参して村までの道で気飲みは採取しよう。


「エビル~サワガニエビとるから手伝ってくれ」


「ぎょっけー(おっけー)」


二人で川の上流を目指して進む。

とはいっても大した距離ではない。

そういう一に家を建てたのだからあたりまえだ。

二人でずんずん進んでいくとき


「へっくしょん!!」


「くしゅん」


二人同時にくしゃみが出た

特に寒気も感じない、体に不調があるわけでもない。


「へっくしょん!!」


「くちゅん」


「へっくしょん!!!!」


「くちゅんくちゅん!」


「なんだいった・・・くしょん!」


「くちゅん!ガぎゃ!(蛾だ!)」


「蛾?」


「ぐぎゃ!(あれ!)」


エギルの指さす先には、手の平大ほその大きな黒アゲハ蝶みたいなのがふわふわとんでいた?

蝶のりんぷん?それにしては


「へっくしょん!へっくしょん!」


これなんか・・・

はっとして、音速を超えたスピードで黒アゲハを掴む

前世なら網を使うものだが今あるわけない。

そして、おもむろに黒アゲハに鼻の近づけ匂ってみる。


「くんく・・・っくしゅん!」


クロアゲハを右手でつかみ左手を皿のようにして、そこに鱗粉を貯める

ぺろり

躊躇せず舌で舐め確信した


「これ・・・黒胡椒の味がする」


「ぐぎゃ?(どうしたの?)」


「黒胡椒だよ!胡椒!」


「ぐぎょごしょう?(黒胡椒?)」


「舐めてみ!ほれっほれ!」


「ぎぇ!(え?なになに?)」


俺の鱗粉のついた左手をえギルは舐めるとその味にびっくりしたようにしげしげと俺の手を見つめてきた。

周囲をよく見るとまだ数匹飛んでいるのが見える。

よし!

虫取りだ!!


俺は次々とクロアゲハを捕まえていった。





ようやく胡椒が手に入った。


まぁ、虫なんだが・・・。

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