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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第三章】 森の民との出会い
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サバイバル生活7

開けて次の日外は曇り空のようだ。

森はいつもより暗い。

こりゃ・・・今日中に完成させないと一雨きそうだな・・・。


「ぎゃっほーウィル」


エギルは今日も元気に現れた。

俺はもういつも通りにエギルの分の朝食(サワガニエビを用意し建築作業へ移った。



いつものように建設現場につくと俺は木の枝の集まってる方にむかう。

昨日の内にエギルが集めてくれた枝だ。かなりの量がある。

それを確認して


「エギル、悪いけど昨日の枝人いお願いしていいかな?」


「ぎゃぎゃ?えぎゃ?(ん?枝?)」


「そうそう」


「ギャッホーぎゃいぎゃぎぎゃ~(いいよ~行ってくるね~)」


エギルを送り出し、俺はやることがある

丸太の桂剥きだ!

今俺が何を言ってるか分からないかもしれないが事実だけをいうぜ。

ダイコンの桂剥きの要領で木の皮を剥ぐんだ。

正直竪穴式住居は茅葺きというか藁葺きというか、それが必要なんだが。

残念ながらここにはない。

村にならあったんだが・・・。

兎に角、屋根がないので木の皮を桂剥きにしてトタンのようにしようと考えた。

そして、何枚も重ね、上から木の枝と土で補強する。

これで完成だ!


「デキター!!」


「ぎゃぎぎゃー(できたー)」


外見は完璧に弥生時代の竪穴式住居だ。

入口の作り、扉は上下に開くようになっている。

入口をくぐると二段の階段がありそこを降りると四畳半ほどの部屋になっている。

なかなかの力作だ


「ぎゃぎぎゃ・・・ぎゃわ~(すごい。見たことないお家だ・・・)」


「どうだ?結構立派だろ?」


「ぎゃぎゃ♪(いいね、いいね♪)」


「一緒に立てた家だ。遠慮せずにいつでもきていいからな!」


「ぎゃ?ぎゃぎゃぎぐ!(ちょっと何言ってるかわかんないけどすごい!)」


その日の夜のことだ。

いつも通り?若干嬉しそう?なエギルが多分集落?に帰っていったあと

俺は住処を完全に竪穴式住居に移す作業を行い疲れて眠っていた。


ザーーーーーーー


雨が降る音に目を覚ます。

やはり今日中に完成させれて正解だった。

今のところ雨漏りの心配もない。

俺は再度寝ようとした時だ。


ダダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


強烈な音の雷で一気に目を覚ました。

絶対今の雷落ちたわ!

うわー・・・

俺はもぞもぞと入口から顔を出すと数十メートル先の方の木に落雷したようで・・・

俺はとっさに駆けだした。

どこへ?

落雷した木へだ。

モノの数秒でたどり着いたところでは木が燃えていた。

そう、火だ。


俺は燃えている枝の根元をちぎり取り

それを家の中に持ち込む、火を絶やすわけには行かない。

俺は部屋の中心に簡易囲炉裏を瞬時に整えそこに燃える枝を載せる。

やはり乾いていない生木は燃えにくく煙がすごい。

一酸化炭素中毒?

そんなの気にしてる場合じゃない火だ!

昼間、エギるが集めてくれた枝の残りをくべて火力を増す。

なんとか成功だ。

あとはいかにこの火を絶やさないようにするかが焦点だ。



比叡山延暦寺の「不滅の法灯」 のように燃え続けてくれよ


俺は外にあった枝や薪をせっせと家の中に運び込み


その日は一睡もせずに炎を見つめ続けた。









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