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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第一章】 内政チート
3/35

幼児期2

認めよう。

いや、薄々気がついていたし、そうなのかなぁ?とは思っていたよ。

うん、だからここは素直に認めよう。

現代じゃないと・・・。



母に連れられて向かった家の外、初めての村だ。

実は俺の家、どうも村の外れに位置していた。

窓ガラスのない窓から見えるのは畑と司会を遮る木。

身長の低さも相まり視界確保が出来てなかったわけだ。

で、母に手を引かれ扉をくぐると見えてきた。


良く言えはログハウス。まんま言えば木製の犬小屋みたいな形の家が広場を中心に密集するように立ち並んでいる。

広場からは左右に道が続き、先には畑がすごいいびつな形で耕されている。

後ろを振り返る。

うん、うちの家も同じようなもんだった。

唖然と口を開けて立ち尽くす俺の前を鶏が通り過ぎる。

視線の先には、井戸の前で数人の女性たちが会話しており、俺の母もそれに加わるように足を進めた。

「ほら、ウィル~ごあいさつ」


「こんにちわ」


「あら、サティにウィル君こんにちわ。もう外にでられるの?」


「はい。この間2歳になったから」


「そう、良かったわ。でも、子供は弱いから気をつけなきゃダメよ」


「ええ、しっかり気をつけるわ!」


「うふふ」


ご婦人方の何人かは以前うちの家に客としてきたことある人だ。

見覚えある。

そんな、母とご婦人方の井戸端会議から目をそらし村の様子などを見る

木造建築の掘っ立て後やのような家々

放し飼い?の鶏

ご婦人方や他の村人の服装(なんか薄汚れてる)

そしてなにより

更に、見上げる空には電線がない。

認めよう。

いや、薄々気がついていたし、そうなのかなぁ?とは思っていたよ。

うん、だからここは素直に認めよう。

現代じゃないと・・・。



あの後、母の井戸端会議の終了後諸々の用事を片付けて家に帰ってきた。

さて、少し整理しよう。

鼻歌交じりに調理を開始した母から目を離し、俺は思考に耽る。

いろいろ修正が必要だ。

俺はこの二年間ここが現代のどこかの国だと思っていたがたぶん過去だ。

それも、ヨーロッパの過去。

ヨーロッパで過去なんて言われたら中世ヨーロッパをイメージするが・・・。

なんか違う。

下手すると中世よりも前かも知れない。

父母、村人の顔立ちからここがヨーロッパなのは確定していいと思う。

明らかにコーカソイド、白人だ。

見慣れたモンゴロイドの日本人には見えない。

そして、中世よりも以前では?と思った理由。

貨幣だ。

いや、もしかしたら貨幣はあるのかもしれないが・・・。

今日母について回った感じ、物々交換してた。

いや、田舎なら普通なのか?

それらを踏まえて考えた・・・。

これはチャンスではないか?

と・・・。

考えても見てくれ、ここが過去のヨーロッパだとすれば、俺は未来を知っている事に成る。

つまり


神だ・・・。


ごめん、嘘、実は俺世界史は分からない。

100年戦争とか第一次世界大戦とかそんなのしか分からない。

というわけで、歴史を先取りし歴史を我が物に!は出来そうもない。

ここが日本の過去だったらまだ歴史に介入できたのに!

だが、まぁ?俺には現代知識が少々ある。

だてにNHKとかよく見てたわけじゃない!

てなわけで生前良く読んだ内政的なチート主人公を目指そうと思う。

うん。

方針は決まった。

頑張ろう。



ありがとうございました。

よければ評価おねがいします。

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