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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第二章】 太古の森
24/35

太古の森

サーーーーー

清涼な滝の音が周囲響く中

俺は滝壺周辺を泳ぎ回る。

目を開ければ底まで見える透明度の高い清流の滝。

一気に空気を吸い込んだ俺は底を目指して潜る。


ボゴボゴボゴ


この滝壺深さは2m程

鼻から少量ずつ息を吐きながら水底を目指す。

この川には残念ながら魚はいない。

こんなに綺麗なら魚はいそうなものだが・・・

逆っぽい。

こんなに透明度が高いと魚は棲まないのかもしれない。

水清ければ不魚住なんてことわざもある。


俺は手頃な石をどかすと

小さなカニ・・・?のような物が逃げ出す。

俺はそれを手掴みして一気に浮上した。


この川を見つけて数日。

俺はこの川底にいるカニらしきものを食べて過ごした。


収穫:サワガニ?


赤茶色の体に八本の足と二本のハサミ。

これだけ書くとまんまサワガニだが、体がエビみたいに長い。

全長10cm程のそれはプリプリとしていてかなりいい食感だ。

テンプラとか茹でて醤油で食べたいところである。


それを3びきほど皮剥いて食べる。

ちょっと前までなら皮っつか殻ごと食べていた。


腹を満たして、川の水を飲む。

川の水なんてそのまま飲んだら腹を壊すものだが

この川の水が布なためか、はたまた俺の胃袋が強いからか

未だ腹を下してはいない。


川に潜れば、食料もある。

飲み水にも事欠かない。

おれはここ数日?の疲れを癒すようにその場に留まった。


満たした腹で川べりの岩に仰向けに横たわりふっと息を吐く。


そして、ここ数日に思いを馳せる。


かなり特殊な木々に大きな蟲たち。


まるで本で読んだジュラ紀の・・・


恐竜の跋扈していた森のようだ。


未だ、動物には会ってない・・・。


でもいるかもしれない。


恐竜や見たこともない巨大な生物。


そして


人類種


でも、今は


もう少しこの場所で過ごそう。


おれは心地よい風を運ぶ滝と


満足感のある体と気持ちに誘われ


そっと眠りに落ちていった。







【太古の森編・終】



ありがとうございましたヽ(*´∀`)ノ

太古の森編終了です。

次回からは出会い編(仮)になります。

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