表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第二章】 太古の森
21/35

森林探査9

前日は更新できず申し訳ありません。



・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


ふと意識が回復する。

目を開けたそこに見えるのは大きく切り立った崖と崖の間に差す青い空だった。


「痛っ!・・・。」


そして押し寄せて来る全身の痛み。

激痛。

背中、両腕、腰、足

全てに激痛が走る。

だが、力が入る感覚も動かせる気もしない。

痛みの中で思考する。


あの、暗い道を蛍?の光を追って走り

この崖と崖の間・・・もはや谷底?に足を滑らせて落ちたのだろう。

体が動かないため正確には分からないが

崖の高さはマンションの5階ぐらいある。

そこから落ちたのだろう・・・。

崖は岩肌や折れた木の根?等がみえる。

即死しなかったのはあれに引っかかったからか?

クッションになると同時に、全身を打ち付けたのだ

たぶん体のあちこちが打撲してるだろう。

とりあえず打撲の痛みが引くまでこのままか

少し寝よう。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

目が覚めた。

あれからどれくらいたったのだろう?

周りは闇に包まれていた。

前回目が覚めたときは朝か昼。

周囲が明るかったからたぶん数時間たったのだろう。

全身の痛みも引いていない。

力もはいらず感覚もない。

どうしたものか。


「お腹、・・・すいたなぁ・・・」


おれはまた意識を閉ざした。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

次に目が覚めたときは周囲が薄暗くも光が差していた。

朝か、夕方か・・・。

全身の痛みは未だ引かない。

力も感覚も入らない。

これはいよいよやばいかも知れない

俺はなんとか首を動かし自分の体を見ようとする。


「あぁ・・・これ折れてるわ」


首から上を動かしなんとか見えた俺の体は

卍のようになっていた。

複雑骨折ではなさそうだが、四肢は完全に骨折してる。

詰んだ・・・。

そう絶望し痛みに意識を手放した。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

次に目を覚ましたのは顔に感じる感触のせいだった。

ポツポツと頬を打つ冷たい感触。

雨だ。

あれからどれほどの時間が経ったかわからない。

水を摂取したのはどれほど前か・・・。

俺は懸命に口を開け雨を飲む。

体は動かない。

全身が痛い・・・。

空腹は激しく、喉の渇きは絶望の域。

今になって寂しさと惨めさが押し寄せてくる。

つい数日前まで穏やかだけど楽しい日々だった

なのに、今おれは一人崖の下で死にかけている。

惨めで

切なくて・・・。



だんだんと雨は激しさを増し


俺の全身を激しく打つ


びしょ濡れになりながら


息もできないスコールのなか


俺は水を飲み続けた。


顔を濡らすのは雨か涙かわからなかった。




ありがとうございましたヽ(´▽`)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ