森林探査6
くっ!間に合った!
ぷ~~~~~~~~~~~ん
ぷ~~~~~~~ん
ぷ~~~ん
・・・
バチィイイイイイイイン!!
「痛てぇ!!!!」
ほほに感じる痛みに跳ね上がった俺は、訳も分からず周囲をみまわす。
周囲は真っ暗で何も見えない。
上空には木の葉の隙間から若干月の光が照らす。
目が慣れるに従い意識も急速に回復する。
感じるのは頬の痛みと痒み。
口周りはパリパリとしたもの・・・カサブタ?
まぁいいか・・・いいのか?
どうやら蚊にくわれ、無意識に全力で潰し痛みで目が覚めたようだ。
「・・・」
そして、左手にも感触。
というか、握り締めているもの。
『ぁ”ぁ”・・・ぁ”・・・ぁ”ぁ”』
なんかプルプルうねうねするダイコン。
しかもしゃべっているような・・・。
「な、わけないよな」
俺は気にしないことにした。
いや、まぁ、なんとなく?
理由はわかるんですよ・・・?
これ、マンドラゴラってやつじゃないか?
確か引き抜くときに叫び声をあげる人型の大根?人参?で
魔女の薬とかなんかそんな感じの材料じゃなかったか?
「つまり食えるんだよ」
俺はそれがどんなものか
そして、それがマンドラゴラならなんで叫びを聞いた俺は生きているのか
なんてのをあさっての方向になげすてた。
それより、食えるか食えないかが重要だ。
「あ、そういや他にも・・・」
そう、コイツを見つけたとき周囲に同じような大根を数個見つけていた。
が・・・。
暗くて正確にはわからないが、どうも見当たらない。
「ちっ。・・・」
俺は舌打ちする。
野菜がたくさん食べれそうだったんだが・・・。
残念だ。
だが、暗くなる必要はない。
なんといっても俺の左手には
『ぁ”ぁ”・・・ぁ”・・・ぁ”ぁ”』
・・・。
ダイコンが一本あるからだ!
「ふ・・・」
「いただきます」
『あ”ん”ぎぁ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!』
齧り付いたそれはあまり瑞々しくはなかったが
なんだがほんのり甘い味がした。
『あ”ん”ぎぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!』
若干うるさかったが今度は気絶しなかった。
ポケモンGOで歩き回って更新遅くなりましたごめんなさい。