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野生児転生。話が違うじゃないですか!  作者: ふゆよる
【第二章】 太古の森
16/35

森林探査4

評価&ブックマークしてくれた方!

ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおヽ(´▽`)/


朝食後


思いのほか、アタリだった。

うねうねとしていたヤスデは頭を残し綺麗に胃袋の中だ。

日々何かを失っている気がするが

気にしない。


着ているなんて言えないボロ切れの麻の服?を

脱ぎ捨て、それにダンゴムシを10匹ほど包んだ。

本日の昼食と下手すると夕食になるため大事に抱える。


「よし・・・今日こそ川をみつけよう」


生前テレビや登山遠足などでは川がすぐ見つかったが

それはテレビ番組であり、人の手の入った登山遠足だったからなのか。

はたまたこの森が以上に広いのか・・・。

・・・考えたくないが、俺が方向音痴なだけなのか。

未だ、川の痕跡、音

何もかも見つからない。


今日は、朝露とヤスデ&ダンゴムシのお陰ですこぶる好調だ。

出来れば今日のうちにみつけてやるぜ!

俺は意気揚々と足を進めた。



ダンゴムシをむちゃむちゃと食べながら進むこと数時間。

未だ川は見つからない。

疲れて、木に背をあずけて休憩していると、

ブブブブブブブブブブ

羽音を響かせ、はちみつ色の甲虫が背をあずけている木の幹に停まった。

黄色く透明で

なによりべっこう飴のような輝きを放つその甲虫

そっと観察した限り

体長5cmほどのカナブン?に似ている。

俺はおもったね。


「・・・おいしそうだ」


おっと、声に出してしまった。

だがやることは一つだ!!

俺はサッと瞬時に右手を伸ばし幹に叩きつけるようにその甲虫を掴む。

生前では考えられなかった。

セミを釣るのにも虫取り編みを使っていた俺が

今や素手で瞬時に、そして正確に獲物を手にしている。

手の中でもぞもぞ動くそれに

ゴクリ

と、唾を飲み込む。

色的にはちみつ味、もしくは飴のような味を期待し

そして


「いただきま!!!」


甲虫を口に放り込む

そして


「臭っさ!!!おえええええええええええええええええええええええ!!!!」


すさまじい臭気に吐き出した。

いや、虫なんだから不味くて当たり前だった。

なんでおいしそうなんて思ったんだ?

ボケてんのか?

俺は余りにも臭いそれに目をやる。

カナブンかと思ったそれはなんだか背中が五角形のように見える。

あ、こいつカメムシ系か!

理解はしても口の中の臭気は消えず。

俺は毒よりつらい臭気にのたうち回った。


そんな俺を横目にまんまと生き延びた甲虫は


ブブブブブブブブブブ


と羽を羽ばたかせ森の中へと消えていった。



「うげえええええええええええええええええええええええええ」



その日以来、俺の口はかなり臭くなった。


・・・ような気がする。






ありがとうございました。

これからも頑張りますヽ(´▽`)/

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