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枯れ草、一人っ子、古着
古着って言うのも結構いいものだ。
遠慮しないでやりたい事が出来る。
泥んこまみれで遊んでもそんなに怒られないって気がする。
でも、僕は一人っ子だったから、お兄さんのお下がりなんてなかった。
だから、僕は普段は大人しくしていた。
外で遊んでも、水溜りに突っ込んだりはせずに、枯れ草の上で寝転がる程度だった。
古着みたいに遠慮がいらないっていいよね?
「誰が古着だって!」
あはは。奥さんに聞こえちゃった。幼馴染なんだ!
お下がり、って初めからちょっとくたびれてて、少しくらい汚しても怒られないかな?なんて思いませんでしたか?これなら、ちょっと無茶してもいいかも?なんてね?
けど、ラストは突然の脈絡もない展開でした。遠慮がいらない、真っ直ぐにぶつかり合う幼馴染同士の夫婦。きっと、喧嘩が絶えないんでしょうけど、それでも、決して離れる事はないんでしょうね?なんて思ってます。