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小川、白、鍵

丘の上の木蓮。その白い花。 それが何の記憶なのか?

全く判らなかったけど、それが、優しく大切な何かだと感じていた。


だから、ずっと探していたが、とうとう見つけた。

小川の向こうの丘は記憶通りだった。



鍵が外れたかの様に、思い出がよみがえった。

けど、それは、取り戻せない事の確認になった…。


木蓮の下、愛する人に良く似た少女が答えた。

「お母さんのお墓なの…」


そして不思議そうに僕を見上げた。

「どうして泣いてるの?」


何かの都合で愛する人を置いて故郷を離れた彼。行った先で記憶を失い、戻るべき場所を見失ってしまった。けど、断片的に覚えている記憶を頼りに、あちこちを探し回った。そして、やっと見つけた場所。記憶の欠片と一致する風景。堰を切ったかの様に溢れる思い出。けど、既に愛する人は失われていた。それでも、自分と愛する人を受け継ぐ存在に出会えた。

つらいけど、新たな生きる理由を発見することが出来た。そんなつもりです。

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