67/430
牛、歳の暮れ、屋根裏
今、この屋根裏では魔法使いの世界一を決める大会が開かれていた。
みんな必死で戦っている。 誰だって勝ちたい。
いや、負けると大変だから…。
今年のルールはかなり危険だ。
戦いに敗れると牛にされ、一階に落とされる。
そんなの嫌だろ? だから、みんな必死だ。
歳の暮れもせまり、戦いもそろそろ大詰めだ。
「モー」と鳴きながら、誰かが落ちていく。
やがて、牛丼の美味しそうな匂いが漂ってくる。
そう。ここは吉野家の屋根裏だった。
うーん。吉野家の屋根裏って何でしょうね…。最初は屋根裏に住む牛の話にしようと思ったはずでしたが…、いつの間にか牛にされる、というお話に…。 まぁ、どちらにしても、牛が美味しく食べられてしまう、というお話には違いありませんけどね? しかし、このルールでは、大会が終わると、世界一の魔法遣い以外は全員が牛丼ですね…。うう、コワ。
念のため…、吉野家さんが屋根裏から落ちてくる怪しい牛で牛丼を作っている噂は聞いたことがありません! あはは!