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甜菜(てんさい)、菓子屋、カメラ
家は菓子屋だ。
新しい事に挑戦する為、砂糖の代わりに甜菜糖を使う事にした。
購入した甜菜糖は、区別の為か、今までとは袋が違う様だった。
今日は、新しい菓子が完成し、発表の日だ。
新しい菓子が店頭に並び、マスコミがカメラを向ける。
けど、違和感がこみ上げる…。 何かが変だ…。
振り返り、よく見ると、未開封の甜菜糖に、空っぽの塩の袋…。
「げ!」
お菓子を食べたレポータの顔が歪んでいく…。
その日、菓子屋は閉店となった。
甜菜って何?から始まりました。どうもサトウダイコンとも呼ばれる、砂糖の原料の一つの様でした。一般的な砂糖はさとうきびからで、その砂糖よりは、オリゴ糖が多いらしいです。
お話としては、恐ろしく間抜けな誰かが、砂糖と間違えて塩を使ってお菓子を作ってしまった。それを取材に来たレポータが食べて、評判がガタ落ち、というお話でした…。
いやー、それにしても、途中で味見はしなかったのでしょうかねぇ?(なんて自分で言ってたらいけないですね)