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ジャングル、羊飼い、小刀
俺はジャングルの王様だ。
小刀を持ってジャングルの中を走り回り、木の実や果実を採って食べる。
どんな猛獣にだって負けた事はない。
その生活に不満があった訳じゃない。
けど、悩みぬいた末、俺はジャングルの生活を捨てた。
どうして?
羊飼いの娘に恋したから。
あの子にジャングルでの生活は無理だから。
俺はジャングルの王様だった。
「あなた! 夕方までに、毛刈りやってね!」
今は、牧場で羊飼いだ。 これも悪くない。
「はいよー」
ジャングルと羊飼いの関係に悩みました。ジャングルの奥地に伝説の羊飼いが!なんて書き始めて、何度か挫折して、次はコンクリートジャングルは!?と思いましたが、これは一つもお話になりませんでした…。結局、コメディ路線を諦めて、ちょっとほのぼのに…。