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圧迫、花束、舵
踏み出すべきなのは判る。
それは今? それともまだ?
だが、精神的な圧迫は日に日に強くなる。
けど戸惑いも強い。
本当に、僕は踏み出せるのか?
ふと、恐ろしい未来が心をかすめる。
一歩も踏み出せず、一片の花さえ残らない花束を抱えて朽ち果てる自分。
このままじゃ、そうなる。
手に入れてもいないものを失うことを恐れて躊躇してもダメだ。
彼女がやって来るのが見えた。
とにかく。
僕の人生の舵取りは、僕がやらなきゃいけないんだ。
三題噺で10のお題、ブラックの9からもらったお題です。ええ。告白を躊躇う、怖がる彼。踏み出さなければ何も得られない。判ったから出来る、なら誰も悩まない。 そして、それでも前に進むことが出来た人が何かを得られる。ってことでー。