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カクテル、風呂、明け暮れ
思えば若かった。 そう言うことなのかもしれない。
あの人のそばに居たくて、毎日通ったカクテルバー。
あの人に進められるままに、ただ飲み続けた。
目的はあの人。
あの人が、誰かと親しそうに話すのをみるのは苦痛だった。
でも、そんなことに明け暮れている日々なんてあっけない。
中途半端な関係なんてのは、突然終わる。
銭湯の前で、手をさすりながら呟く。
「湯冷めしちゃうよ」
あの人のアパートにお風呂がないなんて知らなかった。
三題噺お題作成からもらったお題です。七夕ですけど、直接の関係はないですねぇ。この二人はぼろなアパートか何かで暮らしてるんでしょうね。でも、二人とも仲良くお風呂に行く関係なんですね。いいですよね。お互いに好き。って^^;(突然、なんでしょうね……)