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からあげ、キャンピングカー、ジェットコースター
僕はキャンピングカーのキッチンでからあげを作ってた。
占い師に言われたから。
「キャンピングカーでからあげを食べるのが吉です」
分厚いサングラスに大きなマスク。
お告げも、格好も怪しかった。
でも僕は信じた。
藁にもすがりたかったから。
が、待つ身はつらい。
いっそジェットコースターから放り出された方が楽だ。
そのとき、彼女が来た。
彼女を見て、思わず笑顔になってしまった。
だって、彼女がサングラスを握りしめてたから。
文学少女風三題噺作成からもらったお題です。お題としてはかなりおざなりで突拍子も無い使い方になってしまった感じです。けど、彼女は妙な変装をして、ずっと彼を待っていたんでしょうかね? 吉っていうのは、どっちにとっての吉なんでしょうね? まぁ、どっちにとっても吉なら、それが一番ですけどね!