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秋風、下男、天井
最近、秋風が堪える様になってきた。
体が弱ってきたのだろうか? それとも、もう冬が近いのだろうか?
下男を呼んで、修理させるべきだろうか?
いや、気のせいだ。そもそも、この家は隙間風などが吹き込むようなボロじゃない。
なんと言っても、私が自ら設計し、建築の指揮もとったのだから。
壁と柱の間、ドアや窓の継ぎ目、隙間など無い。
隙間風などとんでもない。
ふと、天井を見上げる。
藁葺きの隙間から見える太陽がまぶしかった。
いやー、意外なところに盲点が! でも、本当のわらぶきの屋根では、雨も通らないし、こんな風に太陽が見えたりはしないはずですけど…。それに、換気ていどの空気の通りはあるでしょうけど、隙間風、というレベルの事はないでしょうけどねぇ…。
でも、落ちがちょっとわかりにくいかなぁ…。