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狸、知床、緑
冬は流氷が有名だけど、春には緑に覆われる。
それは、命のきらめきが光り輝く季節。
魚を捕らえるクマ、ワシ。 それぞれに精一杯に生きている。
そう、ここは知床。 多様な命が息づく世界遺産の地。
この地に住み始めて、自然の素晴らしさを改めて感じるようになった。
もちろん、キツネもいる、そして…。
「ねぇ、私たち、狸になれるかしら?」
「俺が狸親父ってことかい?」
「違うわよ。 狸って、一度ペアになると、生涯変わらないのよ」
うーん。かなり強引な展開ですよね。 狸がうまく思いつかなくて、Wikiを見たらそんなことが書いてあったので、無理矢理そこに話を持ち込みました。