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嫉妬、舞台、ビーム
今日は、次の公演の配役を決めるオーディションの最終選考だ。
今、主役候補で残っているのは二人だ。
私ともう一人。
その舞台に立つことを夢見て、一生懸命に練習してきた。
彼女に負けないだけの練習をしてきた。 その自信があった。
けど、選ばれたのは彼女だった…。
どうして彼女なの? なぜ私じゃだめなの?
何が彼女に劣ると言うの?
嫉妬で気が狂いそうだった。
けど、監督の言葉は…。
「今度の主役は、目からビームが出せないとな」
えーと、この劇団、人間なんでしょうかねえ…。目からビームが出せる人がいるんですね…。(あははは。いい加減な設定ですねぇ…)