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オルガン、蜂、魚屋
僕は魚屋だ。それはずっと変わらない。
向いの楽器屋では、幼馴染がオルガンの先生をしている。
たまたま家が近く、同い年だった事もあるだろう。
近所の公園や、ちょっと遠くの花畑。
よく二人で走り回った。
蜂に追われた事もあったけど、楽しかった。
魚の捌き方は知ってるが、音楽ってのはてんで分からない。
けど、彼女のオルガンは好きだ。
これまでは楽器屋まで聞きに行った。
けど今度、僕たちの部屋にオルガンを置く事にしたんだ。
これはコメディになるかなぁ?と思いながら書き始めたら、やっぱりコメディにはなりませんでした。幼馴染の二人は、お互いの目指すものは違うけれど、それでも、お互いを応援することが出来る。そして二人でいると嬉しい。だから、これからも一緒にいる事に決めた。ちょっと蜂が強引だったかなぁ? まぁ、ほのぼの、という事で~。