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トリアージ、婦人科、キムチチゲ
一目見た瞬間、僕は頭を抱えた。
「ほらほら、私のタグは真っ赤よ?」
彼女の付けてるトリアージ・タグは確かに赤かった。
が、問題は彼女の顔の方がよっぽど真っ赤だってことだ。
「熱々のキムチチゲで一杯いきましょー!」
「何やってるんだ! ここは婦人科で病院だ!」
「いいじゃない。 はい、あーん」
彼女が笑顔でスプーンを差し出した。
う。 この笑顔に弱いんだ…。
けど次の瞬間、僕は跳び上がった。
「あちー!!」
僕は超猫舌だった。
トリアージ、二回目です。どうしようかと思いました。赤色のタグは、すぐに処置しないと命の危険がある、ってことです。(本物ならね)