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コンビニ、肩叩き、ハンモック
「ふああ…」
思わずあくびが出た。
あまりに陽気がいい日の午後、食事の後に、意識を保つのは難しい。
それに、ちょっと暇なコンビニの店番なんて、人間なら誰だって気絶するに決まってる。
当然、人間である僕は、まるでハンモックに揺られる気分で熟睡中だ。
けど、そんな時にこそやってくる無粋な客ってのもいる。
だからって、目を覚ますのは不可能だけどね。
突然、肩叩きにあった。
「おまえ、クビ」
客じゃなくて店長だったのか…。
あはは。居眠りの店番ではクビになるかもしれませんね。でも、彼じゃなくても、季節を問わず、お昼ご飯のあとは気絶しますよね?ね? …そうだと言って…。