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台風の目、メッセージ、年貢
今、僕たちは重大な対立に陥っていた。
「手向けのメッセージよ」
「何?」
「今のうちに、この台風の目の様な束の間の休息を、せいぜい楽しむがいいわ」
「言ってくれるじゃないか」
「最終的には私の勝ちは揺るがないもの」
「お前こそ今度は年貢の納め時だぜ」
「ふふ。 戯言は勝ってから聞くわ、行くわよ」
「ジャンケン、ポン!」
「うわあ!」
「ほら。じゃ、今日は燃えるゴミの日よ? 間違えないでね」
我が家のゴミ当番は、今日も僕だ。
まぁ、休日じゃなければ、ジャンケンするまでもないんでしょうけど。休日は、ねぇ?