168/430
ジレンマ、筋肉質、ハーゲンダッツ
今、俺は深く悩んでる。
これこそジレンマだ。
「さっきからどうしたんだ?」
となりで見ていた友達が、とうとう訊いてきた。
「彼女のくれたアイス、食べるかどうか考えてる」
「ああ…、その筋肉質な体でアイスなんて、かっこ悪いもんな」
「いや、それはいいけど。 アイスは好きだし」
「じゃ、食べれば?」
「でも、一日一個にしてるんだ」
「それで?」
「これハーゲンダッツなんだ」
「美味そうじゃん」
「俺は百円のカップがいいんだ!」
彼女のくれたアイス、食べたいけど自分の好きなのとちょっと違う。で、食べようかどうか『脂汗を浮かべて悩んでる』なんて、ちょっと変かなぁ? 普通なら「ありがとー」ってこだわり無く食べちゃいそうですよね?