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置物、暗闇、殴る
暗闇には何かがいる。
それが何かは分からない。 けど絶対に何かがいる。
それは、幼い頃からの確信だった。
その、正体の分からない何か、が怖かった。
睨み付ける。 怒鳴りつける。 もしくは殴る。
そんな事は無駄だと判ってる。
だから、置物のように固まって、じっとしているしかない。
そうして、やり過ごすしかなかった。
けど、もうやり過ごせない。
そばにいる。
近づいてくる気配が分かる。
僕は動けない。
「ねぇ、あなた…」
ほらいた♪
これも、どうしたらいいのかさっぱり判らずに、ただとにかく、暗闇に何かがいるんだ。それを殴るんだ。と思いながら書き始めました。けど、いつの間にか暗闇にいるものを殴るのは止めになり、あれ?なんでこんな落ちに?ブラックのつもりがピンク?あれれ??