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鍋、谷、天上界
僕たちのサークルの新人歓迎会は、泊まり込みでの闇鍋大会だ。
当然、味は最低だ。いや、味以前に本当に食べ物なのか? 食べても大丈夫なんだろうか?
今年も、鍋はほとんど手付かずで残った。
例年同様、残った鍋を近くの谷に捨てに行った。
どういう訳か、そこには神様たちが待ち構えていた。
彼らは争う様に、鍋をあっという間に食べてしまうと、少し不満そうに
「今年は意外と平凡だったね」
天上界の美食家たちはかなりの悪食だった。
鍋、と言えば闇鍋かな?と考えると、谷は残り物を捨てに行く、で簡単に繋がるかな、と思いました。けど、天上界ってどうしよう?時として、至高の天上の味になる事がある、って事にしようかなぁ?とも思いましたけど、それでは落ちにつながらないので…。まぁ、ゲテモノ好きがいる、という事で…。




