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最前線、竜、閑話休題
剣と魔法とドラゴンの戦い、ここは最前線。
ファンタジーだねって? でも、私達には命懸けの現実よ。
ほら、目の前で敵の竜と味方の剣士が戦ってる。
閑話休題って、今はダメ! 私の魔法で援護しなきゃ!
ふう…。何とか凌いだわね。
で、なに?
私の魔法はどんなものかって?
何でそんな事訊くの? あなた誰?
あ! スパイね?
ドカ!バキ! えい!
危うく情報が漏れる処だったわ。
でも、なんか見た事がある人ね?
え? 王様?
し、 しーらないっと。
剣と魔法とドラゴンの世界、ファンタジーの世界ですねぇ。でも、そこに居る人たちにとっては、それは紛れも無い現実でしょう。そして、精一杯に生きているんだろうなあ、そこで閑話休題、なんて言える人はきっと余裕があるんだろうな、それとも、ちょっとずれてる? とにかく、その場に居ても、あまり緊張しないひとだろうなあ、ならば、相対するのは「おっちょこちょい」だよね! うーん。王様、思いっきり蹴られたんでしょうか?ナニカを…。