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本、煙、脂肪
一生懸命に火熾しを続けた甲斐があり、煙に続いて、小さな火が熾った。
その火を使って、僕たちは料理を始めた。
ウサギの肉から脂肪がしたたり、ジュウジュウと音を立てた。
自然とお腹がなった。
以前は、僕の生活とは暖かな部屋で本を読むことだった。
こんな生活を始めるとは、夢にも思わなかった。
けど、後悔はしていない。
生きる実感を味わっている。
となりでは逞しくも可愛い妻がもりもりと食べている。
僕は自然と笑顔になった。
うーん。これは、書き始めてすぐに、コメディにするのを諦めてしまいました。イメージは森薫先生の『乙嫁語り』に引っ張られていると思ってます。『逞しくも可愛い妻』はもちろんアミルのイメージ。『僕』はスミスさんが2/3で、残りがやはりカルルクですね。
以前は想像すらしていなかった生活。生きていく事自体が大変な事。ある意味、死は日常に隣り合わせ。そんな生活の中でこそきらめく命と想いを鮮明に感じる。ってイメージかな?