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影絵、人肌、携帯番号

焦点が定まらない…。

この酒、熱燗だったはずなのに、今じゃせいぜい人肌だ。


ぐい。と杯を乾し、周囲を見回した。

誰も居ない…。 よし、誰か呼ぼう。


架けなれた幼馴染の携帯番号を押した。

「わたしぃ。 げんき~?」

しばらく喋ったと思うけど、記憶にない。

けど、不思議と満足して電話を切った。

あれ? 呼ぶんだっけ?


ま、いいや。

「おかんじょー」

店を出ると、影絵の様に人が立っていた。


「やっぱここか」

人肌の温もりが嬉しかった。



なーんで、こんなにべろべろになるまで飲んでたんでしょうねぇ? まぁ、何かやな事があったのかも知れませんが、この瞬間にはもう、過ぎた事になった。ふと気が付くと一人で飲んでるのがつまんなくなって、慣れた相手に電話をかけて無理矢理相手をさせて、で、適当に喋って、きっと愚痴も言って、でなんとなく満足して「さ、かーえろ」になった彼女。

それでも、やっぱり、ちょっとだけ一人で帰るのは寂しいかな、そう思ったら、店の前まで幼馴染が迎えに来ていた。そんな心遣いが、その暖かさが嬉しいな。と。

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